中国のビールといえば、緑色の瓶や缶でおなじみの「青島ビール」。その歴史やビール造りについて知ることができるのが、中国・青島にある青島ビール博物館です。

博物館周辺の通りを歩き、赤レンガの建物が並ぶ敷地内へ入りました。館内では、昔の工場の写真や図面、広告、ビール瓶などを見ながら、青島ビールの歩みをたどります。

青島ビール博物館の楽しみは、ビールの試飲だけではありません。歴史ある建物を眺めたり、昔の商品や広告を見比べたりと、展示にも見どころがあります。

この記事では、周辺の街並みから博物館の入口、中庭、A館の歴史展示まで、実際に見学した順に紹介します。

まるみ

青島ビール博物館って、ビールの試飲ができるところだよね?

まるもん

うん!でも、赤レンガの建物や、昔の広告・ビール瓶などの歴史展示も見どころなんだ。

まるみ

いつも見かける青島ビールの、昔の姿も見られるんだね!

まるもん

今回は周辺の街並みからA館まで、実際に歩いた順に紹介するよ。試飲や工場見学は次の記事で!

青島ビール博物館はどんなところ?

青島ビール博物館は、青島市の登州路56号にあります。青島ビール発祥の場所に設けられ、創業100周年に当たる2003年8月15日に開館しました。

館内では、青島ビールの歴史、醸造技術の発展、ビールを楽しむ体験を紹介しています。歴史資料を展示する博物館と、製造工程を知る工場見学、試飲などの体験が組み合わさった施設です。

今回の見学では、まず周辺や敷地内を歩き、A館の歴史展示を見てから、醸造設備や原料、製造ラインを見学しました。途中にはビールの試飲スペースがあり、後半にはお土産売り場や飲食スペースもあります。

入口から出口まで、展示内容も空間の雰囲気も変わっていくので、順に歩いていくと青島ビールのさまざまな一面に触れられます。

博物館へ向かう通りにも、ビールの街らしい風景

博物館に入る前に、まず目に入ったのは周辺の飲食店です。

通り沿いには、ビールや海鮮料理を案内する大きな看板が並んでいました。緑色を使った看板や、ジョッキをモチーフにした装飾もあり、博物館へ到着する前からビールの街らしい風景が続きます。

道路を挟んだ向かい側には飲食店、その反対側には博物館の赤レンガの建物。車が行き交う日常の通りに、大きなビール博物館が面しているのが印象的です。

博物館側の歩道を進むと、石造りの塀と緑色の柵が続いていました。柵には、青島ビールの商品や館内の楽しみ方を紹介するパネルが掲げられています。

建物だけを見ていると落ち着いた歴史施設のようですが、パネルや周辺の看板からは、ビールを楽しむ観光地としてのにぎやかさも伝わってきます。

入館前後に少し周辺を歩くと、博物館と街のつながりも感じられる場所です。

赤レンガの外観と「青島啤酒博物館」の看板

入口付近には、「青島啤酒博物館」と大きく書かれた看板がありました。

中国語の「啤酒」はビールという意味です。日本語の表記とは少し違いますが、看板を見れば、ここが青島ビール博物館だと分かります。

外観で目を引くのは、赤レンガの壁と白い窓枠です。建物の上部や窓の形には装飾があり、近くから見上げると、レンガの色合いや細かな造りがよく見えます。

道路沿いには縦長の博物館看板、入口付近には花で飾られた吊り看板もありました。赤レンガに緑色の看板や柵が重なり、館内に入る前から写真を撮りたくなる景色です。

入口周辺には、QRコードを使った案内も掲示されていました。まずは博物館の看板を目印に進み、現地の案内に沿って入館します。

入口付近の案内設備を確認

入口付近では、音声ガイド端末が並ぶカウンターや、荷物用のロッカー、パンフレットが置かれた棚を見かけました。

ガイド端末のカウンターには「智慧讲解」「AI问答」といった表示があります。中国語の展示説明を読みながら見学する場所なので、案内設備が気になる場合は、対応言語や利用方法を受付で確認するとよさそうです。

ロッカーは、バッグの絵が描かれた扉が並ぶタイプでした。展示を見る間に荷物を預けたい場合は、利用条件や取り出し方法を現地で確認しておくと安心です。

パンフレット置き場もあるので、必要な案内を手に取ってから見学へ進めます。

博物館の中には、屋外を歩く区間と屋内の展示を見る区間があります。入口付近で案内を確認しておくと、その後の流れをつかみやすくなります。

中庭へ進むと、歴史ある建物と華やかな装飾が並ぶ

敷地内に入ると、赤レンガの建物に囲まれた通路が続いていました。

通路沿いには木々や植え込みがあり、館内へ向かう途中にも、建物を眺めながら歩けます。街の通りから一歩入っただけですが、周囲の景色が変わります。

特に目を引いたのは、花で飾られた建物です。壁には色とりどりの花が配置され、中央にはカラフルなクマのような大きな飾りがありました。古い建物を背景にした明るい装飾で、博物館の入口付近が華やかになっています。

別の場所には、色ガラスを組み合わせた窓もありました。赤レンガの壁をつる植物が覆い、その中に青や黄色のガラスが見えます。建物全体の写真だけでなく、こうした窓や壁の細部にも見どころがあります。

さらに進むと、キャラクターに囲まれた記念撮影スポットもありました。歴史展示に入る前に、敷地内を歩きながら写真を撮れるのも、この博物館の楽しみの一つです。

大きなビール缶と像が目を引く広場

広場に出ると、建物の屋上に並ぶ大きなビール缶が見えました。

赤レンガ色の建物の上に、緑色の缶がずらりと並んでいます。遠くからでも目立ち、青島ビールの施設らしさがよく伝わる景色です。建物には時計もあり、広場から見上げると、屋上の缶と一緒に写真に収められます。

植え込みの近くには、樽を抱え、ビールジョッキを掲げる人物の像もありました。勢いのある姿で、こちらも足を止めて見たくなる展示です。

広場や通路には案内板があり、「A館入口」「洗手間」と表示されていました。「洗手間」はトイレのことです。

今回も、この案内を見ながらA館へ向かいました。建物や像を見て歩いていると寄り道したくなりますが、案内板が見学の方向を教えてくれます。

石碑から分かる、青島ビール工場の建物の価値

敷地内には、「青島啤酒厂早期建筑」と刻まれた石碑がありました。

これは、青島ビール工場の初期の建物を示すものです。石碑には「全国重点文物保护单位」の文字もあり、建物が文化財として保護されていることが分かります。

青島ビールの前身となる会社は、1903年にドイツ人とイギリス人の商人が出資して設立されました。青島市の紹介では、工場初期の建物についても、その歴史や建築上の特徴が説明されています。

こうした背景を知ると、敷地内の赤レンガの建物も、単なる展示の入れ物とは違って見えてきます。ビール造りの歴史が残る場所を、実際に歩いているのです。

近くには「AAAA」と書かれた観光地の認定碑や、「国家一级博物馆」のプレートもありました。中国の認定表示なので日本では見慣れませんが、現地での位置づけを知る手がかりになります。

青島ビール博物館は、2024年に国家一級博物館に認定されています。ビールを味わう施設であると同時に、歴史資料を保存・展示する博物館でもあります。

A館へ入館!青島ビールの歴史をたどる

A館へ入ると、赤レンガの壁に青島ビールのロゴが掲げられていました。

「TSINGTAO」の文字と、その下にある「青島啤酒」の文字。普段は商品で見るロゴを、発祥の地の博物館で見ると、これからブランドの歴史を見学することが実感できます。

入口付近には、来館者数を表示する電光掲示板もありました。累計と当日の人数が示されていて、多くの人がこの博物館を訪れてきたことが分かります。

歴史展示では、説明パネルだけでなく、昔の写真や図面、広告、瓶などの資料が並んでいました。

中国語の文章をすべて読むのは難しくても、写真や実物資料を見比べることで、時代ごとの変化を追えます。建物や商品の姿を手がかりにしながら、展示を順に見ていきました。

工場の昔の写真と図面

最初の方で目に留まったのは、工場の古い写真や建設当初の図面です。

展示には「建厂初期厂房图纸」と表示され、青い図面が額に入っていました。そばには昔の建物の写真があり、下の画面でも工場の姿が紹介されています。

外で見てきた建物と、展示されている昔の写真を見比べると、工場の歴史が身近に感じられます。図面の細かな文字が読めなくても、建物の配置や外観に注目すると、どのような場所でビール造りが始まったのかを想像できます。

博物館へ入る前に外観を見ておくと、こうした建物の資料も興味深く見られます。

昔の広告や瓶から、商品の見せ方の変化を知る

別の展示室では、壁に飾られた昔の広告と、ビール瓶などが並んでいました。

広告には人物や絵が描かれ、現在の商品広告とは異なる雰囲気があります。文字の形、色の組み合わせ、人物の描き方など、時代を感じる部分がいくつもありました。

展示ケースには印刷物や、青島ビールの文字が入った容器もあります。ビール瓶だけでなく、周辺の品々を見ることで、商品がどのように宣伝され、暮らしの中に広がっていったのかにも目が向きます。

同じ青島ビールでも、ラベルや広告の見せ方は一つではありません。見慣れたブランドの昔の姿を知るのは、歴史展示ならではの面白さです。

年代別の展示と、ビール祭を紹介する木樽

館内には「1964」など、大きな年代表示がある展示もありました。

各時代の説明と資料が一緒に配置されているので、展示室を進むにつれて、その時期の出来事や商品の様子を見ていけます。古い写真や広告に加えて画面も使われており、一つの壁面にも複数の資料がまとまっています。

さらに進むと、「1991」「首届青岛国际啤酒节」と表示された場所に、大きな木樽が置かれていました。「首届」は第1回を意味し、青島国際ビール祭に関する展示です。

木樽には黒い帯と赤い縁があり、平面の写真や説明パネルとは違う存在感があります。ビールが工場で造られる商品であると同時に、人が集まって楽しむ文化にもつながっていることが伝わる展示でした。

工場模型や受賞品から、その後の広がりを見る

展示の後半では、工場の模型や、各地の製品を紹介する画面も見られました。

今回の写真に写っている画面には、深圳の工場名と、そこで生産される製品が表示されています。その下には建物や設備を細かく再現した模型があり、工場の広さや配置を上から眺めるように見学できました。

創業当初の図面から始まった展示が、こうした工場模型へと続くことで、青島ビールの事業の広がりも感じられます。

地球を大きく映した展示では、海外への展開も紹介されていました。その近くにはトロフィーや賞状が並ぶコーナーもあり、歴史資料とはまた異なる華やかさがあります。

一つずつの受賞内容まで読まなくても、展示ケースに並ぶ品々から、長年にわたる歩みを見ることができます。

多彩な瓶や缶を見て、歴史展示を締めくくる

歴史展示の終盤には、「名人与青岛啤酒」と題したコーナーがありました。青島ビールと著名人との関わりを、写真や説明、展示ケースの資料で紹介しています。

その後に目を引いたのが、さまざまな瓶や缶を並べた展示棚です。

緑色の瓶だけでなく、茶色の瓶や色の付いた瓶、形の違う容器などが、照明のある棚に配置されていました。普段見かける商品の印象よりも、ずっと多彩な見た目です。

瓶の形やラベルを見比べるだけでも違いが分かり、商品の幅広さに気づきます。昔の広告から始まり、こうした製品の展示まで見ると、青島ビールの歴史をさまざまな角度からたどったように感じられます。

歴史を知った後は、ビール造りの見学へ

青島ビール博物館の前半では、周辺の街並み、赤レンガの建物、中庭の装飾、A館の歴史展示を見て回りました。

特に印象に残るのは、外で眺めた建物と、館内の古い写真や図面がつながっていることです。歴史資料を見るだけでなく、その歴史が残る場所を歩けるのが、この博物館の魅力です。

昔の広告や瓶、工場模型など、展示の種類も豊富でした。中国語の説明をすべて理解できなくても、写真や実物を見比べながら楽しめます。

歴史展示を見終えた後は、再び広場へ出て、ビール造りに関する展示へ進みました。

次の記事では、大きな銅製の釜や原料の展示、原浆ビールの試飲、ガラス越しに見学した製造ラインを紹介します。見学後のお土産売り場や飲食スペースまで、博物館の後半を順にたどります。

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