中国のSam’s Clubってどんな店?会員制スーパーの魅力を徹底解説!
中国に住んでいると、「どこでお得に買い物をするか?」というのは大きなテーマですよね。特に、日本と同じように品質の良い食品や日用品をまとめ買いできる場所を探している人も多いのではないでしょうか?
そんな人に人気なのが、Sam’s Club(サムズクラブ)。アメリカ発の会員制スーパーで、日本でもおなじみのコストコ(Costco)とよく比較される存在です。実は、このSam’s Club、中国では急成長中で特に都市部の人たちに支持されているんです。
でも、「本当にお得なの?」「どんな商品があるの?」「コストコとどう違うの?」と気になる点も多いはず。そこで今回は、中国のSam’s Clubの魅力や実際の店舗の様子、人気商品、会員になるメリット・デメリットについて詳しく紹介していきます!
✅ Sam’s Clubってどんなスーパー?
✅ 中国の店舗の特徴&人気商品は?
✅ コストコとの違いは?
✅ 実際に行ってみた体験レポート
それでは、早速見ていきましょう!
1. Sam’s Clubとは?(基本情報)
◆ Sam’s Clubの概要
Sam’s Club(サムズクラブ)は、アメリカの大手小売企業ウォルマート(Walmart)傘下の会員制倉庫型スーパーです。1983年にアメリカ・オクラホマ州で1号店がオープンし、その後、北米を中心に世界各国へと展開。主にまとめ買いや高品質な商品をお得な価格で提供することをコンセプトとし、個人客だけでなく、小規模ビジネスのオーナーなどにも利用されています。

📌 Sam’s Clubの特徴
- 会員制スーパー → 会員になることで特別価格で買い物ができる
- 倉庫型スタイル → 大容量の商品をリーズナブルな価格で提供
- プライベートブランド(PB) → 高品質な独自ブランド「Member’s Mark」などを展開
- 幅広い商品ラインナップ → 食品・日用品・家電・衣料・アウトドア用品など
現在、Sam’s Clubはアメリカ国内に約600店舗を展開し、メキシコ・中国などの海外市場でも拡大を続けています。
◆ 中国における展開
📅 中国進出の歴史
Sam’s Clubが中国市場に初めて進出したのは1996年。最初の店舗は広東省にオープンしました。以来、急速に成長を遂げ、現在では30店舗以上を展開(2024年時点)。特に、北京・上海・広州・深圳などの大都市を中心に拡大しています。
- 華南地域(広東省など):深圳(シンセン)、広州(グワンジョウ)
- 華東地域(上海周辺):上海、蘇州(ソウシュウ)、杭州(コウシュウ)
- 華北地域(北京周辺):北京、天津(テンシン)
- その他の地域:成都(セイト)、重慶(ジュウケイ)など
🏆 中国市場での人気の理由
✅ 高品質な輸入食品・日用品
中国では、安全で高品質な食品への関心が高まっているため、Sam’s Clubの輸入食品やオリジナルブランド「Member’s Mark」の商品が人気。特にオーガニック食品や西洋風の食材(チーズ・ワイン・ベーカリーなど)が富裕層に支持されています。
✅ プレミアムなショッピング体験
中国の一般的なスーパーと比べると、Sam’s Clubは広々とした店内、落ち着いた雰囲気、上質な商品ラインナップが特徴。ターゲットは中~高所得層で、「高級志向の会員制スーパー」としてブランドを確立しています。
✅ デジタル戦略の強化
中国では、EC(電子商取引)とデリバリーサービスが急成長。Sam’s Clubも、アプリやWeChat(微信)を活用したオンライン注文・即日配送を強化し、利便性を向上させています。特に「1時間以内配送サービス」は都市部で大好評。
✅ コストコ(Costco)との競争
2019年にコストコが中国(上海)に初出店し、会員制スーパー市場の競争が激化。しかし、Sam’s Clubはすでに20年以上の実績があり、ローカライズした商品や独自のマーケティング戦略で一定の優位性を保っています。
2. Sam’s Clubの特徴
中国におけるSam’s Clubは、単なる倉庫型スーパーではなく、「高級志向の会員制スーパー」として独自のブランドを確立しています。特に会員制度、商品ラインナップ、サービスの充実度が、他のスーパーと大きく異なるポイントです。ここでは、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
◆ 会員制システム
Sam’s Clubは会員限定のスーパーなので、入店・購入には会員登録が必須です。会員制度には2種類あり、一般会員(スタンダード)とプレミアム会員(プラス会員)でサービスが異なります。
📌 年会費の料金(2025年時点)
- 一般会員(スタンダード会員):260元/年(約5,500円)
- プレミアム会員(プラス会員):680元/年(約14,500円)
📌 会員になるメリット
一般会員(260元) | プレミアム会員(680元) | |
入店・購入 | 可能 | 可能 |
特別割引 | なし | 一部商品がさらに割引 |
キャッシュバック | なし | 購入額の2%がポイント還元 |
配送サービス | あり | あり(割引あり) |
会員限定イベント | なし | あり(試食会、先行販売など) |
特に、プレミアム会員は「2%のポイント還元」や「割引価格の配送」が魅力で、大量購入する家庭やビジネスオーナーに人気です。
◆ 商品ラインナップ
Sam’s Clubの最大の強みは、高品質で厳選された商品を取り揃えていること。中国では、一般的なスーパーよりもプレミアムな商品が多く、輸入食品のラインナップも充実しています。
📌 中国で人気のある商品カテゴリー
- 輸入食品・高級食材
- アメリカ・日本・ヨーロッパのブランド食品(チーズ、ワイン、オリーブオイル)
- 高級牛肉(USプライムビーフ、オーストラリア産和牛)
- オーガニック食品(BIOヨーグルト、有機野菜)

- 日用品・家電
- Sam’s Clubオリジナルブランド「Member’s Mark」の洗剤・ペーパー用品
- 高品質な調理器具・キッチン家電(バルミューダ、ダイソンなど)

- ベーカリー・スイーツ
- 巨大ティラミス、プレミアムクロワッサン
- フランス産バターを使用したパンやデザート

📌 他のスーパー(コストコ、ウォルマートなど)との違い
Sam’s Club(サムズクラブ) | Costco(コストコ) | Walmart(ウォルマート) | |
会員制 | あり | あり | なし |
輸入食品 | あり(欧米・日本の商品など) | あり(アメリカ商品中心) | 少なめ |
オリジナル商品 | 「Member’s Mark」シリーズ | 「Kirkland Signature」シリーズ | 「ベターグッズ」シリーズ |
価格帯 | やや高め | 大容量でコスパ重視 | 一般的 |
📌 中国市場向けのオリジナル商品
Sam’s Clubは中国向けにローカライズした商品も展開。たとえば、
- 中国風の味付けをした冷凍食品(麻辣味の海鮮鍋セットなど)
- 健康志向の低糖・低脂肪食品(中国の消費者ニーズに対応)
- 春節や中秋節向けのギフトセット(高級ナッツや干し肉の詰め合わせ)
など、中国の消費者に合った独自の商品開発を行っています。
◆ サービス・利便性
📌 オンラインショッピング&デリバリーサービス
Sam’s Clubはデジタル戦略にも力を入れており、スマホアプリやECサイトを通じたオンライン注文が可能です。
- WeChat(微信)ミニプログラムを活用し、簡単に注文・決済
- 「1時間以内配送サービス」(主要都市限定)
- 会員向けの特別割引クーポンがアプリに配布
特に、店舗まで行かずにスマホで注文→即日配送できるサービスは、忙しい都市部の消費者にとって非常に便利です。
📌 店舗の広さやレイアウト
中国のSam’s Clubは、倉庫型で広々としたレイアウトが特徴。
- 通路が広く、カートで移動しやすい
- 冷蔵・冷凍食品エリアが充実
- 試食コーナーが充実(特に週末は試食イベントが多い)
📌 Sam’s Cafeのメニュー




コストコと同じように、Sam’s Clubにもカフェがあり、人気のメニューがあります。
- 巨大ホットドッグ(12元~) → コストコと同じスタイル
- ピザ(チーズ・ペパロニ・BBQチキンなど)
- 牛肉巻→ 中国限定メニュー
フードコートの価格はリーズナブルで、買い物のついでに軽食を楽しめるのも魅力です。
3. 他の倉庫型スーパーとの比較
中国の倉庫型スーパー市場では、Sam’s ClubとCostco(コストコ)の2大ブランドが激しく競争しています。また、ウォルマートやカルフールといった一般的な大型スーパーとも異なる特徴を持っています。ここでは、それぞれの違いを比較し、どちらが自分に合っているかを考えてみましょう。
◆ Costco(コストコ) vs Sam’s Club(サムズクラブ)
📌 商品の違い(輸入品 vs 中国向け商品)
Sam’s Club | Costco(コストコ) | |
輸入品 | 欧米・日本などの商品が多い | アメリカ中心の輸入品が多い |
中国向け商品 | ローカライズされた商品あり(中華調味料、春節ギフトなど) | 輸入品中心でローカライズは少なめ |
オリジナルブランド | 「Member’s Mark」 品質は良い、種類豊富 | 「Kirkland Signature」 コスパが良い |
生鮮食品 | 健康志向の商品あり(オーガニック、USプライムビーフなど) | 大容量・コスパ重視 |
Sam’s Clubは、中国の消費者向けにローカライズされた商品が多いのが特徴。例えば、春節(旧正月)向けのギフトセットや、人気の中華調味料などが充実しています。一方、Costcoはアメリカと同じラインナップが中心で、輸入品を求める人に向いています。
📌 価格帯や会員制度の違い
Sam’s Club | Costco(コストコ) | |
年会費(一般会員) | 260元 | 299元 |
年会費(プレミアム会員) | 680元 | 500元 |
価格帯 | やや高め(品質重視) | コスパ重視 |
割引制度 | プレミアム会員は2%還元 | エグゼクティブ会員は2%還元 |
配送 | プレミアム会員のみ対象 | あり |
Sam’s Clubの年会費はCostcoより安いですが、プレミアム会員(680元)に加入すると2%のポイント還元や配送などの特典が得られます。一方、Costcoは一律価格での低コスト戦略をとっており、会員制度はシンプルです。
📌 店舗の雰囲気やサービスの比較
Sam’s Club | Costco(コストコ) | |
店舗の広さ | 大きいが、整理整頓されていている | 倉庫感が強く、商品が山積み |
混雑具合 | 比週末は大混雑 | 週末は大混雑 |
試食コーナー | あり(各ブロックで試食がある) | あり(試食の種類が多い) |
オンライン注文 ・デリバリー | 1時間以内配送あり(都市部限定) | 別の媒体を介して配送できる |
カフェ | ピザ・ホットドッグなど | ピザ・ホットドッグなど |
Sam’s Clubは品物が多く、朝方であれば比較的空いているため、快適に買い物できるのが魅力です。Costcoは倉庫感が強く、週末は混雑することが多いですが、大量購入する人にはお得な価格設定になっています。
◆ 中国国内の他の大型スーパーとの違い
Sam’s ClubやCostcoは、中国の一般的な大型スーパー(ウォルマート、カルフール、RT-Martなど)と比べても、明確な違いがあります。
📌 マーケットシェア(中国の倉庫型スーパー市場)
- Sam’s Club:1996年から中国で展開し、30店舗以上を運営
- Costco:2019年に中国進出、現在は数店舗のみ(上海など)
- その他の倉庫型スーパー:Metro(メトロ)、Fudi(富迪)などがあるが、規模は小さい
現在、中国の倉庫型スーパー市場ではSam’s Clubが圧倒的なシェアを誇っており、Costcoはまだ拡大中の段階です。
📌 一般のスーパーと比べたメリット・デメリット
Sam’s Club / Costco (倉庫型スーパー) | 一般のスーパー(ウォルマート、カルフールなど) | |
価格 | まとめ買いでお得(単品は高め) | 小容量で安い |
品揃え | 厳選された高品質商品が中心 | 大衆向けで品揃えが豊富 |
会員制 | 必要 | なし |
オンライン対応 | 充実(Sam’s Clubは1時間以内配送あり) | あり(ECサイトでの購入可) |
一般のスーパー(ウォルマートやカルフール)は誰でも利用でき、価格も手頃ですが、品質にはばらつきがあります。一方、Sam’s ClubやCostcoは会員制のため、質の高い商品を厳選し、プレミアムなショッピング体験を提供しています。
4. 実際に店舗を訪れた体験レポート
今回、私は中国・深圳のSam’s Club(サムズクラブ)を訪れてみました!実際の店舗の雰囲気や人気商品、会員登録の流れなどを詳しくレポートします。
◆ 店外・店内の様子(写真付き)
店舗に入ると、倉庫型スーパーらしく広々とした売り場が広がっていました。天井が高く、商品はパレットごと積み上げられているため、まさに「まとめ買い向け」の雰囲気。
📸 店外の写真
↓駐車場はかなり大きい。店の入り口に車を停車することもできるので、大荷物を持ち運ぶ必要がない。

↓カートもでかい。店に入る前にとっておいた方が良い。

📸 店内の写真

- 【商品棚】高級食材や輸入食品が豊富!ワインコーナーも充実
- 【特売コーナー】季節ごとのセール品が並び、春節(旧正月)向けのギフトセットが人気
- 【カフェ】ピザやホットドッグのほか、中国限定の商品も発見!
店舗の中はウォルマートやカルフールよりも落ち着いた雰囲気でした。
◆ 実際に買ってみた商品のレビュー
実際にいくつかの商品を購入し、食してみました!
① 厚切りタン、鶏むね肉


📝 レビュー:
「アメリカ産のUSプライムビーフは肉質が柔らかくジューシー。レストランで食べるような本格的なステーキが自宅・BBQで楽しめる。少し高めだが、コスパは良い!」
② サムズクラブ特製 ロールケーキ

📝 レビュー:
「クリーミーで濃厚な味わい!甘さもちょうど良い。家族や友人との集まりにぴったり。」
③ アーモンドチョコレート

📝 レビュー:
「日本のお菓子が売っていることにびっくり!カップラーメンなど、ほかにも色々と日本のものが買えるので中国に来てもあまり心配しなくてもいい。」
全体的に、品質の高さを感じる商品が多く、特にMember’s Mark(自社ブランド)はコスパが良いと感じました。
◆ 店舗の混雑具合や客層の印象
訪れたのは11月中旬の土曜日の午後。
✔ 混雑具合:店内は比較的空いていて、レジ待ちもほぼなし(Costcoは週末大混雑なので対照的)
✔ 客層:ファミリー層が多い
一般的なスーパーよりも、落ち着いて買い物できる環境でした。時期にもよるかもしれませんがCostcoのような行列や混雑がないので、快適に買い物をしたい人にはおすすめです。
◆ 会員登録の流れ&注意点
Sam’s Clubは会員制スーパーなので、入店・購入には会員登録が必要です。
📌 会員登録の方法
✅ 店頭で申し込む(カウンターで申し込み&支払い)
✅ WeChat(微信)でオンライン登録(QRコードをスキャンして簡単に登録可能)
🔹 必要なもの
- 身分証明書(中国在住者は身分証、日本人はパスポート)
- WeChat PayまたはAlipayでの支払い可
🔹 登録時の注意点
- 一般会員(260元)とプレミアム会員(680元)があるので、特典を比較して選ぶと良い
- WeChatでのオンライン登録の方がスムーズ(レジでの会員確認もアプリで可能)
- 同伴者1名までOK(ただし、購入は会員本人のみ)
まとめ:Sam’s Clubは本当にお得?中国での魅力と使い方
中国のSam’s Club(サムズクラブ)は、単なる倉庫型スーパーではなく、厳選した商品が並ぶプレミアムな会員制スーパーという位置づけでした。実際に訪れてみると、輸入食品やオリジナルブランド「Member’s Mark」の商品が充実しており、一般的な型とは違う高級スーパーとしての魅力を感じました。
✔ Sam’s Clubのメリット
✔ Sam’s Clubのデメリット
✔ Sam’s Clubはこんな人におすすめ!
コストコと迷っている人は、実際に店舗を訪れて雰囲気を比べてみるのもおすすめ!
特に、高品質な商品やオンラインデリバリーを重視するなら、Sam’s Clubが有利です。
ぜひ行って見て下さいね!