桂林といえば漓江の絶景や象鼻山が有名ですが、市内中心部にある湖に黄金と銀色に輝く二つの塔がそびえているのをご存じでしょうか。それが「日月双塔(にちげつそうとう)」です。昼間は青空と湖面に映える優美な姿を楽しめ、夜になるとライトアップされて幻想的な光景に一変します。桂林観光のハイライトともいえるこのスポットは、市街地からのアクセスも良く、気軽に立ち寄れるのが魅力です。今回は、この日月双塔の歴史や見どころ、昼と夜の楽しみ方、そして周辺観光との組み合わせ方まで詳しくご紹介します。
桂林に来たら、夜は必ず訪れてほしい場所だよね!
そうだね!二つの塔が並んだ景色は圧巻だよ!SNS映え必須の場所だよ!
日月双塔とは?
桂林市の中心部にある杉湖の水面に、仲良く並んでそびえ立つ二つの塔。それが「日月双塔」です。名前の通り、太陽を象徴する「日塔」と、月を象徴する「月塔」から成り立っています。
金色に輝く日塔は、高さ約41メートルの銅製仏塔で、世界最大級の銅製建築として知られています。一方、銀色に輝く月塔は、高さ約35メートルの陶磁器で造られた優美な塔。対照的な素材と色合いが、湖面に映し出される姿とあいまって独特の美しさを生み出しています。
昼間は青空や緑に映える爽やかな風景を楽しめ、夜になるとライトアップによって黄金と銀色の塔が幻想的に輝き、昼とは全く違う表情を見せてくれるのが最大の魅力です。

歴史と特徴
日月双塔は、古代からの遺跡ではなく、桂林の観光資源を活かすために1990年代に建設された比較的新しいランドマークです。とはいえ、そのデザインには中国文化の象徴や思想が取り入れられており、単なる観光施設にとどまらない奥深さがあります。
日塔は「太陽」を、月塔は「月」を表しており、陰と陽の調和を象徴する存在とされています。桂林の人々にとっても、この二つの塔は都市の中心にある心の拠り所であり、風水的にも縁起の良い建築物とされています。
内部の見学も可能で、日塔にはエレベーターが設置されており、上階からは桂林市街や杉湖を一望することができます。塔の内部には仏像の展示もあり、外からの華やかな姿とは違った静かな空気を感じられるのも魅力です。


【体験談&各所にある歴史の説明書き】
ここ日月双塔は中国の観光地等級最高値の「AAAAA」に選ばれている場所です。古くからの歴史と文化のある場所で、至る所にこの場所の説明書きがされています。時間がある場合は翻訳機を使いながらゆっくりと見て回って下さい。



見どころスポット
夜景
日月双塔を訪れるなら、ぜひ夜のライトアップを見逃さないでください。黄金に輝く日塔と、柔らかな銀色に光る月塔が杉湖の水面に映り込み、まるで幻想的な絵画のような光景が広がります。湖面にゆらめく光は時間とともに色合いを変え、訪れる人々を魅了します。桂林市内にはいくつか夜景スポットがありますが、この光と水が織りなす美しいコントラストは日月双塔ならでは。観光客だけでなく地元の人々にとっても癒しの風景となっており、夜の散策にぴったりの場所です。
遊歩道
日月双塔が建つ杉湖は、美しい公園として整備されており、湖畔には遊歩道が伸びています。昼間は湖を囲む緑や花々を眺めながら、夜にはライトアップされた塔や橋を楽しみながら歩けるのが魅力です。散策コースとしても快適で、ところどころにベンチや撮影スポットがあるので、ゆっくり腰を下ろして景色を味わうこともできます。塔そのものをじっくり見るだけでなく、公園全体を歩きながらいろいろな角度から眺めることで、写真映えする一枚が撮れるのもおすすめポイントです。

展望
日月双塔の内部に入れることも魅力の一つで、特に日塔にはエレベーターが設置されています。最上階に上がると、桂林市街や杉湖を一望することができ、日常の街並みと自然の調和した桂林らしい風景を堪能できます。天気の良い日には、漓江方面まで見渡せることもあり、まるで桂林のミニチュアを眺めているかのよう。塔の外観だけで満足せず、ぜひ内部に入り上からの展望を体験することで、観光の楽しみがさらに広がります。

【体験談&月塔⇔日塔の行き方】
月塔の正面入り口を入るとすぐに階段が見えます。ここから上に昇っていくことが出来ますが、正面入り口付近の下からでも十分に日塔を写真に収めることが出来ます。



次に月塔の写真を撮る方法ですが、正面入り口を周って展示品を見てまわると地下に降りる階段があります。そこから地下に降りていくと通路があるので、ここを通っていきます。


対岸に着いたらエレベーターがあるので、最上階まで登りましょう。そうすると、月塔を上から写真で撮ることが出来ます。



反対側に回ると湖を見ることが出来ます。天気が良ければ日光が反射してきれいな写真が撮れます。

階段から降りることは出来ないので、降りるときもエレベーターを使います。

昼と夜の違いを楽しむ
昼:塔の造形や湖周辺の景色をゆったり楽しむ
日月双塔を訪れるなら、まずは昼の景色をじっくり楽しみたいところです。青空の下、金色の日塔と銀色の月塔は、湖面や周囲の緑に映えて清々しい印象を与えます。塔の細部に施された装飾や建築の美しさを間近で確認できるのも昼ならではの楽しみです。また、杉湖の周辺には公園や遊歩道が整備されており、湖面に映る塔の姿を眺めながらのんびり散策することで、観光の合間に落ち着いた時間を過ごせます。昼間の柔らかい光が塔の色合いを際立たせ、写真撮影にも最適です。

【体験談&昼間の間に細かくチェック】
夜は昼よりもライトアップがあるためかなりにぎわいます。なので、昼間のうちに日月双塔の細かな展示品などは見ておきましょう。日月双塔を堪能したら外に出てみて下さい。敷地内に設置されている歴史的なものをいくつか見ることが出来ますよ。ちなみにここは一度は聞いたことがあるであろう鑑真の由来がある場所で、その説明書きも記念碑に記されています。



夜:光り輝く黄金と銀色のコントラストが幻想的
日が暮れると、日月双塔は昼とはまったく異なる表情を見せます。ライトアップにより、黄金の光を放つ日塔と銀色に輝く月塔が湖面に反射し、幻想的で神秘的な光景が広がります。昼間には気づかなかった塔の造形やディテールが、光と影のコントラストによって際立ち、まるで物語の舞台のような雰囲気に包まれます。夜の訪問は観光客だけでなく、地元のカップルや家族連れにも人気で、幻想的な景色の中でゆったりと過ごすことができます。昼とは違った視点で塔を楽しめるので、昼と夜の両方を体験するのがおすすめです。

アクセス方法
徒歩でのアクセス
日月双塔は桂林市中心部に位置しており、正陽歩行街や象鼻山などの観光スポットから徒歩で簡単に訪れることができます。市街地の中心から湖畔までの道は整備されており、歩きながら街の雰囲気や商店街の風景を楽しむことも可能です。特に正陽歩行街から向かう場合、散策しながらお土産屋さんやカフェを覗いたり、地元の人々の生活の様子を感じたりすることができ、観光の合間に立ち寄るだけでも充実した時間を過ごせます。徒歩でのアクセスは、時間に縛られず自由に景色を楽しめるのが大きな魅力です。

公共交通・タクシー
遠方のホテルや観光スポットから向かう場合は、公共バスやタクシーを利用すると便利です。桂林のバス路線は比較的わかりやすく、主要な観光地を結ぶ路線も多いため、初めての訪問でも迷うことは少ないでしょう。また、タクシーを利用すれば、時間を気にせず快適に移動できます。市街地中心部からは10分〜15分程度で到着するため、短時間で観光スケジュールに組み込めるのも魅力です。運転手に「日月双塔」と伝えればほとんど問題なく到着できますが、地図アプリを併用すると安心です。

杉湖ナイトクルーズとの組み合わせ
特に夜の訪問を計画している場合は、杉湖で行われるナイトクルーズとの組み合わせが人気です。クルーズでは、湖上からライトアップされた日月双塔を眺めることができ、陸上からとは異なる幻想的な景色を楽しめます。水面に反射する光は時間とともに変化し、昼間とは全く違う美しい表情を見せてくれます。また、クルーズ中は周囲の橋や庭園のライトアップも楽しめるため、桂林の夜景を効率よく満喫できます。夜景観賞の後はそのまま湖畔を散策することもでき、昼間と夜の両方の景色をゆったり楽しむプランとしておすすめです。
【体験談&入館方法】
日月双塔へのアクセスは上記で挙げたように色々な方法があります。アクセス後の入館に関しては出入口が1つだけのため迷うことはありません。チケットに関してですが、下のチケット売り場で購入して下さい。こちらは出入口のすぐ前にあります。

チケット購入後は対面の出入口から入場します。このとき保安員の方がいるのでチケットを見せれば入らせてもらえます。入場してからは通りに沿って歩いていきます。


途中で全体地図があるので、そちらも見ておくと便利です。

続けて通りに沿って歩いていくと、日月双塔の月塔に着くことが出来ます。



周辺スポットとの組み合わせ
象鼻山(桂林のシンボル)
日月双塔から徒歩圏内にある象鼻山は、桂林を象徴する観光名所です。その名の通り、象が鼻を川に伸ばして水を飲むような形をした奇岩で、桂林らしい自然美を体感できます。日月双塔と象鼻山は近接しているため、朝や昼の散策と組み合わせると効率よく観光が可能です。湖畔を歩きながら塔の景色を楽しんだ後に象鼻山へ向かえば、自然と人工の美しい景観の対比を同時に楽しむことができます。

独秀峰・王城景区
桂林の歴史や文化を感じたいなら、独秀峰・王城景区もおすすめです。独秀峰はかつての学問の中心であり、頂上からは桂林市街や漓江を見渡せる絶景スポット。王城景区では古代の城壁や庭園、建築物を見学でき、桂林の文化的背景を学ぶことができます。日月双塔とセットで訪れることで、観光と歴史文化の両方を満喫できる充実した一日プランが作れます。

东西巷・正阳路步行街
ショッピングや食べ歩きを楽しみたい場合は、东西巷(東西巷)や正阳路歩行街もおすすめです。日月双塔から近く、散策しながら地元のカフェやお土産店を楽しめます。歩行街には地元グルメの屋台や伝統工芸品のお店も多く、観光の合間に立ち寄ると桂林らしい雰囲気を味わえます。昼間に塔を見学した後、夕方から夜にかけて歩行街を散策し、ライトアップされた塔を眺めながら食事や買い物を楽しむのもおすすめの組み合わせです。

観光のコツ
混雑を避ける時間帯
日月双塔は桂林でも人気の観光スポットで、特に夜のライトアップ時は多くの観光客で賑わいます。そのため、ゆっくり楽しみたい場合は、夕方の早めの時間に訪れるのがおすすめです。昼間の観光と組み合わせて、夕方に湖畔を散策しながら塔のライトアップを待つと、混雑を避けつつ幻想的な景色を楽しめます。
写真撮影ポイント
日月双塔は撮影スポットとしても非常に魅力的です。おすすめのポイントは、湖のほとり、遊歩道、橋の上など。湖面に映る塔の姿は、特に光が少し傾いた夕方や夜のライトアップ時に美しく写真に収められます。また、遊歩道や橋の上からは塔の全景を広く捉えられるため、景観を活かした構図で撮影することができます。記念写真だけでなく、インスタグラムなどSNS映えする一枚も狙える場所です。

天気の確認
日月双塔の美しさは天気によって大きく左右されます。晴れた日には青空と塔のコントラストが鮮やかに映え、湖面にも塔の姿がくっきりと反射します。一方、曇りや雨の日は幻想的な雰囲気が出る反面、塔の色彩や遠景の美しさは少し損なわれることもあります。訪れる際は天気予報を確認し、できるだけ晴れた日を選ぶと、昼も夜も両方楽しむことができます。

【体験談&ちょっとした驚き】
ここ日月双塔にはお賽銭をする場所がありますが、QRコードになっています。日本ではあまり見ませんが、中国ではこのような形でお賽銭をすることが時折あります。ぜひ訪れた際は見てみて下さい。

まとめ
日月双塔は、桂林観光のハイライトのひとつとして、多くの旅行者に愛されるスポットです。昼間は青空や湖面に映える塔の優美な姿を、夜にはライトアップされた幻想的な光景を楽しむことができ、昼と夜の両方を体験することでその魅力を最大限に味わえます。さらに、周辺には象鼻山や独秀峰・王城景区、东西巷や正陽路歩行街などの観光スポットも点在しており、組み合わせて訪れることで効率的かつ充実した観光プランを作ることができます。桂林らしい自然美と文化を一度に感じられる日月双塔は、観光初心者はもちろん、リピーターにもおすすめの場所です。旅の計画にぜひ組み込み、昼夜それぞれの景色を楽しみながら、桂林の魅力を存分に味わってください。