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セブの象徴『マゼランクロス』―フィリピンにキリスト教が伝わった場所

セブ島を訪れるなら、まず外せないスポットのひとつが 「マゼランクロス(Magellan’s Cross)」
セブ市の中心にある小さな八角堂に安置されたこの十字架は、フィリピンの歴史を語る上で欠かせないシンボルです。

1521年、ポルトガル人探検家マゼランがこの地に上陸した際に建てられたとされ、フィリピンにキリスト教が伝わるきっかけとなった場所。現在でも地元の人々にとって大切な信仰の対象であり、観光客にとっても歴史を感じられる人気の観光地となっています。

また、祠の中に差し込む光や天井画とのコントラストは写真映えスポットとしても注目され、訪れた人々を魅了します。セブ観光のシンボル的存在として、誰もが一度は訪れたい場所です。

では、この「マゼランクロス」がどのように生まれ、なぜ今も人々に大切にされているのか――次にその歴史を見ていきましょう。

まるみ

観光スポットの中心地にあるのが、ここマゼランクロスだよね!

まるもん

マゼランクロスは旅行者だけでなく、地元の人からも愛されている場所だよ!

マゼランクロスの歴史背景

マゼランクロスは、1521年にポルトガル人探検家フェルディナンド・マゼランがフィリピンに到着した際に建てられたとされています。彼は当時スペイン王の命を受けて航海を行っており、セブの地に上陸した際にキリスト教を広める象徴として十字架を設置しました。これがフィリピンにおけるキリスト教布教の始まりとされ、歴史的に非常に重要な出来事です。

ただし、現在祠の中に安置されている十字架は、当時のものをそのまま残しているわけではありません。長い年月の間に風化や破損の恐れがあり、また一部では信者が「聖なる力が宿る」として木片を削り取ろうとしたため、本物の十字架は現在の木製のケースに覆われて保護されていると伝えられています。

そのため、訪れる人々が目にする十字架は「オリジナルを守るための覆い」ともいえる存在ですが、フィリピンの歴史と信仰を象徴する大切な遺産であることに変わりはありません。

見どころ

🏛 八角形の祠と十字架

マゼランクロスは、セブ市の中心にある八角形の小さな祠の中に安置されています。外観はシンプルながらも独特の存在感があり、内部に入ると中央に大きな十字架が堂々と立っています。観光客は十字架の前で写真を撮ったり、祈りを捧げたりと、それぞれの思いを込めてこの場所を訪れます。

🎨 天井画に描かれた歴史

祠の天井を見上げると、鮮やかな壁画が目に入ります。そこにはマゼランの一行がセブに到来した様子や、現地の人々がキリスト教の洗礼を受ける場面が描かれています。絵の細部には、当時の衣装や儀式の様子が再現されており、まるで500年前の歴史的瞬間に立ち会っているかのような感覚を味わえます。観光客の多くは、この壁画を背景に写真を撮りながら、その壮大な物語を感じ取っています。

✨ 本物か複製か、歴史をめぐる論争

マゼランクロスにまつわる大きな話題の一つが、「現在祠の中にある十字架は本物なのか」という論争です。伝えられるところによれば、オリジナルは人々が「聖なる力を持つ」と信じて木片を削り取ろうとしたため、保護の目的で覆いが施され、現在見られるのはそのカバーであるといわれています。本物がどこまで残っているのかは明らかになっていませんが、それ自体が歴史のロマンを感じさせ、訪れる人々の関心を引き続けています。

🌏 周辺の雰囲気

マゼランクロス周辺は常に活気があり、写真を撮る観光客や祈りを捧げる地元の人々、そして小物やお守りを売る露店の売り子たちの姿で賑わっています。セブの中心街に位置するためアクセスもしやすく、周辺を歩けば教会や歴史的建物、マーケットなどもすぐ近くにあります。この「観光地でありながら生活の場でもある雰囲気」こそが、マゼランクロスの魅力のひとつといえるでしょう。

【体験談&露店の売り子への注意】

私がタクシーでマゼランクロスに着いたとき、降りるとすぐにやってきたのが、露店の売り子でした。キーホルダーやマグネットを見せて「買わない?」と聞かれたので「買わない。ごめんね。」というとすぐに立ち去っていきました。不要であることを伝えるとすぐにひいてくれますが、悩んだり、ずっと見ているとたくさん近づいてくるので気を付けましょう。また、ここで重要なことが「買わないなら触らない」ということです。触ってしまうと買う流れになることが多いので、もし買いたいならまず眺めてから、本当に欲しいものだけを触るようにして下さい。これは現地のガイドさんから教えて頂きました。

観光のヒント

📍 場所

マゼランクロスは、セブ市の中心部に位置しており、サント・ニーニョ教会のすぐ隣にあります。教会を訪れる観光客がそのまま立ち寄るケースも多く、セットで観光するのがおすすめです。

住所:7WV2+CQG, P. Burgos St, Cebu City, 6000 Cebu

タクシーやGrab(配車アプリ)を利用すれば、市内の主要ホテルから10〜20分程度で到着します。

💰 入場料

基本的に入場は無料です。ただし、施設の維持や保護のために寄付をお願いされる場合があります。大きな金額ではなく、気持ち程度の寄付でOK。観光しながら現地に貢献できる良い機会といえるでしょう。

⏰ 所要時間

見学にかかる時間はおおよそ15〜30分程度。祠自体はそれほど大きくないため、十字架や天井画を鑑賞し、写真を撮るだけであれば短時間で十分です。周辺の教会やマーケットと合わせて散策すると、1時間以上楽しむこともできます。

📸 写真撮影のポイント

祠の中に差し込む光と十字架、そして天井画のコントラストは絶好の撮影スポットです。人物を入れて撮ると迫力が増し、インスタ映えする写真が撮れます。ただし、観光客が多い時間帯はかなり混雑しやすいので、午前中の早い時間や平日を狙うとゆっくり撮影できます。また、祈りを捧げている人の邪魔にならないよう配慮することも大切です。

周辺スポットとあわせて観光

⛪ サント・ニーニョ教会

マゼランクロスのすぐ隣にあるサント・ニーニョ教会(Basilica del Santo Niño)は、フィリピン最古の教会として知られています。マゼランが持ち込んだ聖像「サント・ニーニョ」が安置されており、地元の人々の信仰の中心地でもあります。美しいステンドグラスや荘厳な内装は必見で、マゼランクロスとセットで訪れることで、セブの歴史とキリスト教の伝来をより深く感じることができます。

【体験談&サント・ニーニョ教会に入る時の注意】

この教会に入る際は服装に注意しなければなりません。入り口にセキュリティがいて、入場者の服装を一人一人チェックします。夏であっても短いズボンやスカートなど肌の露出が多い人は入場を拒否されてしまいます。なので、夏場の暑い時は教会に行くまでは半ズボンで行き、到着して入場する際に上から長ズボンを履いて観光するのがおススメです。実際に退場してからすぐに長ズボンを脱いで、もとから履いていた半ズボンにしている人が多くいました。

🏰 フォート・サンペドロ

セブ市内には、スペイン統治時代に建てられた要塞フォート・サンペドロ(Fort San Pedro)もあります。マゼランクロスから徒歩圏内で、歴史散策にぴったりです。石造りの堅牢な建物は、かつてスペイン軍の拠点として使われており、当時の戦略や建築様式を学ぶことができます。庭園や展示物もあり、歴史好きの旅行者には特におすすめです。

🛒 カルボンマーケット

マゼランクロス周辺のカルボンマーケット(Carbon Market)は、地元の生活が感じられる活気あるマーケットです。新鮮なフルーツや野菜、地元の食材、手工芸品などが並び、散策するだけでも楽しいスポットです。観光地だけでなく、地元の文化や暮らしを体感したい人には最適。お土産探しにもぴったりです。

【体験談&すべて徒歩で行けます】

上記で挙げた3か所ですが、すべて徒歩で行くことが出来ます。観光場所を転々と移動したい場合はよくタクシーを使いますが、このマゼランクロス、サント・ニーニョ教会、フォート・サンペドロ、カルボンマーケットは全て徒歩で移動することが出来ます。ゆっくりと街並みを見ながら観光スポットを回ってみて下さい。

まとめ

マゼランクロスは、セブ島の歴史と信仰を象徴するスポットとして、観光客だけでなく地元の人々にとっても大切な場所です。1521年にマゼランが設置した十字架を起点に、フィリピンにキリスト教が広まった歴史を肌で感じることができます。

歴史に興味がある人はもちろん、写真好きの旅行者にとっても、祠の内部や天井画、差し込む光のコントラストなど見どころが多く、訪れる価値は十分です。また、周辺にはサント・ニーニョ教会やフォート・サンペドロ、カルボンマーケットといった観光スポットも集まっているため、セブ市内観光のスタート地点として最適短時間でも効率よく歴史と文化を楽しむことができます。

セブを訪れたら、ぜひマゼランクロスを訪れて、500年前の歴史を感じながら、写真や散策を楽しんでみてください。歴史的な深みと観光の楽しさを両方味わえるスポットとして、きっと旅の思い出に残るはずです。

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