青い海と白い砂浜で知られるフィリピン・セブ島。リゾート地として有名ですが、実はビーチだけではなく、歴史ある街並みやご当地グルメ、ジンベエザメと泳ぐアクティビティなど、旅の楽しみがぎゅっと詰まった人気観光地です。日本から直行便で行けるアクセスの良さも魅力で、初めての海外旅行や家族旅行にもおすすめ。
この記事では、セブ島で訪れたい定番観光スポットからおすすめグルメ、宿泊エリアの選び方まで、旅行を計画するうえで役立つ情報をまとめました。限られた日程でも満喫できるモデルプランも紹介しますので、セブ島旅行を考えている方はぜひ参考にしてください。
フィリピンの中でもセブ島は日本人にかなり人気の場所だね!
セブ島の観光ポイントをまとめたから行く前に見ておこう!
はじめに
フィリピン中部に位置するセブ島は、エメラルドグリーンの海と白い砂浜で知られる人気リゾート地です。日本から直行便で約5時間とアクセスも良く、週末旅行から長期滞在まで幅広い旅行スタイルに対応できるのも魅力のひとつ。
「海だけじゃない!」のがセブ島観光の特徴で、美しいビーチはもちろん、スペイン統治時代の歴史を感じる街並みや、ローカルグルメ、さらにはジンベエザメウォッチングや滝でのアクティビティなど、多彩な楽しみ方がそろっています。

旅行のベストシーズンは乾季にあたる12月〜5月。カラッと晴れた日が多く、海やアウトドアを思い切り満喫できます。一方、6月〜11月は雨季にあたり、スコールが降ることもありますが、観光客が少なく料金が比較的リーズナブルになるメリットも。旅の目的に合わせて訪れる時期を選ぶと、より充実したセブ旅行が楽しめます。
定番観光スポット
セブ島の魅力は「青い海」だけではありません。ビーチリゾートでのんびり過ごすのはもちろん、歴史ある街並みを散策したり、ここでしか体験できない大自然のアクティビティを楽しんだりと、多彩な旅のスタイルを叶えてくれるのがセブの大きな魅力です。ここでは特に人気の高い観光スポットをジャンルごとにご紹介します。
ビーチ系
ホワイトビーチ(マクタン島)
空港から近いマクタン島にあるホワイトビーチは、セブを代表するビーチのひとつ。透明度の高い海と真っ白な砂浜が続き、まさに南国リゾートらしい景観が広がります。周辺にはリゾートホテルやダイビングショップも多く、初心者でも安心してマリンアクティビティに挑戦できます。シュノーケリングで色鮮やかな熱帯魚に出会えるのも魅力。

カオハガン島
「なにもなくて豊かな島」として知られるカオハガン島は、セブ本島からボートで約1時間。小さな島ながら、自然の美しさと島民の素朴な暮らしに触れられる特別な場所です。観光客向けの豪華な施設はほとんどなく、青い海と静かな時間をのんびり楽しめるのが魅力。日帰りツアーも多く、都会の喧騒から離れてリフレッシュしたい人にぴったりです。
歴史スポット
マゼランクロス

1521年、ポルトガルの航海者マゼランがフィリピンにキリスト教を広めたことを記念して建てられた木製の十字架。現在は八角形の礼拝堂の中に大切に保管されており、天井にはキリスト教布教の様子が描かれています。セブの象徴的なスポットとして、観光客が必ず訪れる場所です。

サン・ペドロ要塞

スペイン統治時代に建造されたフィリピン最古の要塞。石造りの分厚い壁と大砲が今も残り、当時の歴史を肌で感じられます。内部は博物館として整備されており、スペイン時代の資料や写真が展示されています。小高い位置にあるため、市街を見渡せるスポットとしてもおすすめ。

カルボンマーケット

セブで100年以上続く庶民の市場。フルーツや野菜、スパイス、衣料品まで幅広く並び、地元の人々で賑わっています。観光地化されていないため、セブの「生活のリアル」を感じられる場所。ただしスリなどのトラブルも起こりやすいので、貴重品管理には注意が必要です。写真を撮る場合は現地の人にひと声かけると安心です。

アクティビティ
オスロブのジンベエザメウォッチング
セブ島南部のオスロブでは、世界最大級の魚・ジンベエザメと一緒に泳げる体験が大人気。体長10メートルを超える巨体が目の前に現れる迫力は圧巻で、一生の思い出になること間違いなしです。早朝出発のツアーが一般的で、泳ぐだけでなくボートの上から見学することも可能。環境保護の観点からガイドの指示に従うことが大切です。

カワサン滝でキャニオニング体験
セブ西部に位置するカワサン滝は、エメラルドグリーンの美しい水で知られる名所。キャニオニングでは、岩場を飛び込んだり、川を下ったりしながら自然を全身で体感できます。スリル満点ですが、ガイド付きなので初心者でも安心。泳いだ後に滝壺でのんびり過ごすのもおすすめです。アクティブ派にはぜひ挑戦してほしいスポットです。
【体験談&観光スポットではないが、、、】
フィリピンの街中を歩いていると感じるのが、ハングル文字が多いということ。これはフィリピンに留学したり、働いている外国人の中で韓国の方が多いからだそうです。特にセブ島の市内を歩いていると韓国食材や料理屋さんが多いので、気軽に食べることができます。

セブ島ならではのグルメ
セブ島の魅力は美しい海やアクティビティだけではなく、個性豊かなフィリピン料理も大きな楽しみのひとつです。スペイン統治やアメリカ文化の影響を受けつつ、ローカルならではの素朴さも残る料理は、日本人の口にもよく合います。ここでは、セブ島でぜひ味わってほしい定番グルメをご紹介します。
■ ルンピア
フィリピン風の春巻きで、野菜や肉を具材にしたものをパリッと揚げた軽食。屋台やレストランで気軽に食べられ、おやつ感覚で楽しめます。スイートチリソースをつけて食べるのが定番で、ビールのお供にもぴったり。1本10〜20ペソ(約30〜50円)と手軽さも魅力です。

■ シーフード料理(シュリンプ、カニ、グリルフィッシュ)
セブは海に囲まれているため、新鮮なシーフードが豊富。特に人気なのが、ガーリックバターで炒めたシュリンプや、スパイスで味付けしたカニ料理。炭火でじっくり焼いたグリルフィッシュもおすすめです。レストランでは量り売りが多く、好きな魚やエビを選んで調理してもらうスタイル。1人あたり300〜500ペソ(約700〜1,200円)で豪華な海鮮を堪能できます。


■ バナナキウ
バナナを串に刺して砂糖でキャラメリゼしたフィリピンの国民的スイーツ。屋台でよく見かけるローカルおやつで、外はカリッと甘く、中はホクホクの食感がクセになります。1本10ペソ(約25円)程度で気軽に楽しめるので、街歩きの合間にぜひ味わいたい一品です。

■ ガーリックライス
フィリピンの食卓に欠かせないのがガーリックライス。炒めたにんにくの香ばしい香りが食欲をそそり、肉料理やシーフードと相性抜群です。朝食セットとして提供されることが多く、目玉焼きやソーセージと一緒に食べるのが定番。庶民的な食堂なら50〜80ペソ(約120〜200円)ほどで味わえます。

【体験談&飛行機内で食したフィリピングルメ】
私がいつも飛行機で旅行する際は、機内食を注文することが多いです。それは向かう先のご当地グルメを食べたり、飲んだりすることができるからです。今回フィリピンに向かうにあたって飲食したのが現地で有名なチップスとマンゴージュース。特にこのマンゴージュースに関しては濃厚で、本当にマンゴーをそのまま食べているかのような濃厚さがありました。


ショッピング&お土産
旅行の楽しみのひとつといえばショッピング。セブ島には、定番のお土産から現地ならではのおしゃれな雑貨まで、幅広いアイテムがそろっています。手頃な価格で買えるものが多いので、家族や友人へのお土産探しにもぴったりです。ここではおすすめのお土産と、購入しやすいショッピングスポットをご紹介します。
■ ドライマンゴー
セブ島のお土産といえば、真っ先に思い浮かぶのがドライマンゴー。甘みがぎゅっと凝縮され、しっとりした食感が特徴で、日本人観光客にも大人気です。スーパーや空港でも簡単に手に入り、価格は100〜150ペソ(約250〜400円)ほど。ブランドによって甘さや食感が少し違うので、食べ比べしてみるのも楽しいですよ。

■ バナナチップス
カリッとした食感とほんのり甘い味わいで、軽いおやつとして喜ばれるのがバナナチップス。ドライマンゴーと並ぶ定番土産で、1袋50〜100ペソ(約120〜250円)ほどとお手頃です。小分けになっているタイプもあるので、ばらまき用のお土産としても重宝します。
■ セブ発ブランドの雑貨(バッグやアクセサリー)
セブ島はクラフト雑貨も充実しています。アバカ(マニラ麻)を使ったバッグや、貝殻を使ったアクセサリー、カラフルなインテリア雑貨などは、女性へのお土産や自分用の記念品としてもおすすめ。特にアバカ製品は軽くて丈夫、リゾート感あふれるデザインが魅力です。価格は小物なら100ペソ(約250円)程度から購入できます。

■ 購入場所(SMシーサイド、アヤラセンターなど)
- SMシーサイドシティ:セブ最大級のショッピングモール。お土産からファッション、レストランまで何でもそろい、一日中楽しめるスポットです。
- アヤラセンター・セブ:高級感のあるモールで、セブ発ブランドの雑貨やおしゃれなお土産を探すのにおすすめ。観光客にも人気で、安心して買い物ができます。
- ローカルマーケット:カルボンマーケットや小さな土産物店では、スーパーよりさらに安い値段で購入できることも。ただし値段交渉やスリ対策を忘れずに。


【体験談&お土産品はSNSよりも地元民に聞いた方がいい】
私が旅行に行く際は観光スポットを調べる以外に、SNSはあまり使っていません。美味しい食べ物、飲み物などは現地の人に聞くようにしています。今回、購入したお土産のお菓子もその1つ。スーパーに行っておススメのお土産を聞いて、購入しました。味はどれも抜群においしかったです。参考になるか分かりませんが、ぜひみなさんも試してみて下さい。

ホテル&宿泊エリアの選び方
セブ島旅行を計画するうえで大切なのが宿泊エリアの選び方です。セブ島には、ビーチリゾートが集まるマクタン島と、ショッピングや観光に便利なセブ市内という二大拠点があります。旅行の目的に合わせて滞在場所を決めると、より快適に過ごせます。
■ マクタン島:ビーチリゾート派向け
マクタン島は空港から近く、世界的なリゾートホテルが集まるエリア。ホテルのプライベートビーチでゆったり過ごしたり、ダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティを楽しんだりするのに最適です。
リゾート感を満喫したいカップルや家族連れに特におすすめで、ホテル内だけで1日過ごせるほど充実した施設が整っています。
■ セブ市内:観光・ショッピング派向け
歴史的な建造物や市場、ショッピングモールを中心に楽しみたい人にはセブ市内がおすすめ。アヤラセンターやSMシーサイドといった大型モールにアクセスしやすく、レストランやカフェも豊富です。
街歩きや食べ歩きをメインにしたい人、コスパ良く滞在したい人にぴったり。マクタン島のリゾートに比べて宿泊費がリーズナブルなのも魅力です。
■ 宿泊費の目安
セブ島の宿泊費は幅広く、旅行スタイルに合わせて選べます。
- バックパッカー向けゲストハウス:1泊500〜1,000ペソ(約1,200〜2,500円)
- 中級ホテル・シティホテル:1泊2,000〜4,000ペソ(約5,000〜10,000円)
- 高級リゾートホテル:1泊6,000ペソ(約15,000円)〜数万円
リゾート気分を満喫したいならマクタン島、高コスパでアクティブに楽しみたいならセブ市内と、目的に応じて使い分けるのがベストです。


移動手段と交通事情
セブ島では観光地が点在しているため、移動手段をうまく選ぶことが旅行を快適にするポイントです。特に初めて訪れる旅行者は、タクシーや配車アプリを上手に活用するのがおすすめです。
タクシーの使い方(Grabアプリの活用)
セブ市内やマクタン島ではタクシーが一般的な移動手段です。ただし流しのタクシーは料金トラブルが発生することもあるため、東南アジアで広く使われている配車アプリ「Grab」を利用するのが安心。アプリで行き先を入力するだけで料金目安が表示され、支払いも現金またはクレジットカードで可能です。初めての旅行者でも簡単に使えます。

ジプニー(ローカル交通)の注意点
セブの街中を走る「ジプニー」は、地元の人々の足となっている乗り合いバス。とても安価(1回10〜20ペソ程度)ですが、ルートが複雑で旅行者には少しハードルが高めです。また、車内は混雑することが多いためスリ対策は必須。短距離移動の“体験”として乗るのは良いですが、観光メインなら無理せずGrabやタクシーを利用するのが無難です。

空港から市内へのアクセス方法
マクタン・セブ国際空港からセブ市内までは車で30〜40分ほど。空港から直接Grabを呼ぶこともできますし、空港タクシーを利用する方法もあります。白い「エアポートタクシー」はやや割高ですが安心感があります。一方、黄色の「メータータクシー」は比較的リーズナブル。ただし、深夜到着の場合は台数が限られるので、事前にホテル送迎を手配しておくとスムーズです。

【体験談&試してほしい乗り物「トライシクル」】
フィリピンにはバイクの横に屋根付きサイドカーがついている「トライシクル」というものがあります。非常に簡単に乗ることが出来て近くまで少し移動したいという方にはピッタリの乗り物です。金額を聞いて納得したら乗って、目的地を伝えて下さい。シートベルトなどはないので、急ブレーキには気を付けて下さい。


旅行者への注意点・安全情報
セブ島はフィリピンの中でも比較的治安が安定しており、観光地として人気がありますが、日本とは環境が異なるため、注意しておくと安心です。
スリや置き引き対策
観光客が多く集まるショッピングモールや繁華街では、スリや置き引きが発生することがあります。バッグは前に抱える、リュックには南京錠をつけるなど、自衛意識を持ちましょう。スマホを手に持ったまま歩くのも避けた方が安全です。
水道水は飲まない
現地の水道水は衛生基準が日本と異なるため、そのまま飲むのはNGです。歯磨き程度なら大丈夫という人もいますが、体質によってはお腹を壊すこともあるので、飲料水は必ずミネラルウォーターを購入しましょう。コンビニやスーパーで手軽に買えます。

ナイトスポット利用時の注意
ナイトマーケットやバー、クラブなど夜のセブも魅力的ですが、夜遅い時間帯の一人歩きは避けましょう。タクシーやGrabを利用して安全に移動するのがおすすめです。また、アルコールを飲み過ぎてトラブルに巻き込まれるケースもあるので、節度を守って楽しむことが大切です。
【体験談&車に乗っている間も気を付けて】
フィリピンでタクシー移動する際は必ずと言っていいほど、Grabを利用した方が良いです。金額を増したり、別の所に連れていかれることがあるからです。私は必ずGrabを利用していますが、ほっと一息付けない時がありました。それが下の写真の売り子です。この売り子の人達は信号で止まっている車の中の人に商品を売る人です。目が合うと近づいてきたりするので、なるべく目を合わさず、話しかけられてもスルーする方が良いと思います。

まとめ
セブ島は、青い海と白い砂浜、歴史ある街並み、そして多彩なグルメがそろった魅力的な観光地です。初めての海外旅行でも安心して楽しめるスポットが多く、家族連れやカップル、友人同士の旅行にもぴったり。
計画次第で、ホテルでのんびり過ごすリゾートステイも、ジンベエザメウォッチングやキャニオニングなどのアクティブな体験も両方楽しむことができます。セブ島は「海だけじゃない、旅の楽しみがぎゅっと詰まった場所」と言えるでしょう。
旅行の目的や日程に合わせてプランを工夫すれば、忘れられない思い出を作れること間違いなしです。