中国生活

<後編>中国・四川省の人気観光地、成都にある“パンダ天国”「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」

前編では、成都パンダ基地の基本情報として、アクセス方法や営業時間、そして施設の概要についてご紹介しました。パンダ基地が「成都旅行で外せない人気スポット」であることを感じていただけたかと思います。

では実際に敷地内に入ると、どんな体験が待っているのでしょうか?後編では、実際に訪れた場所を中心に見学ルートの流れやエリアごとの特徴、どの時間帯に訪れるとパンダが一番活発に動いているのかといった実践的な情報を中心にまとめていきます。ゆっくりとパンダを見られる場所や、パンダの歴史を知ることができる博物館、そしてお土産ショップや休憩スポットの紹介まで、訪れる前に知っておくと役立つ内容を盛り込みました。

写真映えする撮影ポイントや、観光の混雑を避けるための工夫、子連れや高齢の方でも安心して楽しめる施設内サービスにも触れていきますので、これからパンダ基地を訪れる予定の方は必見です。

まるみ

パンダ基地の記事の第2弾だね!

まるもん

ここでは実際にパンダを見る施設や歴史を知る施設を中心に解説していくよ!

入場から最初の見どころまで

成都パンダ基地の入口をくぐると、まず感じるのは朝の独特な空気感。開園直後の時間帯は観光客で混み合いはするものの、まだ人の流れがスムーズで、園内全体が比較的落ち着いています。特に夏場は気温が上がる前の午前中に訪れるのがおすすめで、来場者も「パンダを一番元気な姿で見たい!」という人たちで活気があります。

バス、タクシーなどでパンダ基地に着いたら、まず外門をくぐりましょう。(ここまでくる方法は前編に載せています。)
外門に入った所すぐにある大きな園内マップが載った看板。ここである程度の周り方を確認しておくと良いと思います。
ネットには書かれていない情報がこの看板に載っている時があります。この日は大熊猫太阳产房は開いていませんでした。
ロッカーへ荷物を預けたり、ガイドをお願いしたりするなら、インフォメーションセンターでさっと済ませておきましょう。(インフォメーションセンターに入っている設備やサービスは前編に書いています。)
用事を済ませたら早速入場ゲートに行きましょう。開園直後は人がほとんど並んでいません。
ちなみに入場ゲートでは、チケットの確認と荷物チェックがあります。ほとんど呼び止められることはありません。
これが入場ゲートを越えた景色です。早速階段を降りて、小型バスに乗る準備をします。(小型バスの乗り方は前編に書いています。)
小型バスに乗ったらパンダの見られる場所まで移動します。研究所の奥の施設から見に行っても手前から見に行ってもどちらでもいいと思います。私は奥からだんだんと出入り口に戻ってくる行程にしました。
カートに乗ってしばらくして到着する「大人パンダエリア」。広々とした緑地に、のんびりと竹を食べる姿や、意外に俊敏に木に登る姿が見られ、最初から「来てよかった」と思える見どころです。時には複数のパンダが一緒に遊ぶ姿に出会えることもあり、ここでまずカメラやスマホを構える人が多く、撮影スポットとして大人気。動画や写真の撮れ高を狙うなら、入場直後に立ち寄るのが正解です。

パンダの魅力(大熊猫太阳产房・大熊猫星星产房)

🐼 大熊猫月亮房(ムーンハウス)

成都パンダ基地で人気のエリアのひとつが「大熊猫月亮产房」です。ここは赤ちゃんパンダが生まれて間もない時期を過ごす特別な施設で、透明なガラス越しにインキュベーターや保育室を見ることができます。運が良ければ、ふわふわの赤ちゃんパンダがすやすや眠っている様子や、小さな体をくねらせて動いている姿を目にできるでしょう。残念ながらこの日は見ることができませんでしたが、まるでぬいぐるみのような姿は、見る人を思わず笑顔にさせます。

観覧は静かに、そして短時間に限られているため、しっかりと順番を守って見学する必要があります。特に夏の繁殖シーズンには多くの来場者が訪れるため、朝の早い時間帯に訪れるのがおすすめです。

🐼 大熊猫星星产房(スターリーハウス) 個人的にはこちらがおススメ

「大熊猫星星产房」は、月亮产房と並んで赤ちゃんパンダを間近に見られるもうひとつの人気エリアです。こちらでは少し成長した子パンダの姿が見られることが多く、ヨチヨチ歩きや小さなじゃれ合いが見られることも。飼育員さんが体調をチェックしたり、ミルクを与える場面に遭遇できることもあり、訪れる人にとっては大きな感動の瞬間です。月亮产房が「新生児の部屋」だとすれば、星星产房は「赤ちゃんパンダの保育園」といったイメージ。どちらもそれぞれの成長段階を垣間見ることができるため、両方を訪れて見比べると、パンダの成長過程をより深く理解することができます。

小さくてかわいらしいパンダを見ることができます。
子どものパンダを見るために大勢の人が集まっていました。

【体験談&この建物をおすすめしたい理由】

この大熊猫星星产房は研究所の出入り口からは近めにあり、いち早くパンダが見たいという人にはおすすめの場所です。小型バスを降りてからは少し歩かなければいけませんが、建物自体に休憩場所が多くあり、家族連れの方であれば休憩しながらパンダを見ることができる建物になります。私が行ったときも行き道は日向ばかりで暑かったですが、建物に着いてからは飲食が出来たり、パンダを色々な角度から見ることが出来てよかったです。

バス停の近くにある看板
案内板が多数出ているので迷うことはほとんどないと思います。
日向や坂道があり到着までは大変でした。
途中にどのようなパンダが施設内にいるか紹介する看板がありました。
入り口付近にようやく日影があります。
入り口を入るとすぐにお土産ショップや飲食店があります。
さらに奥に進むとお待ちかねのパンダがいました。なんだか暑そう。

パンダ博物館でパンダの世界をもっと深く知る

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の敷地内には、「パンダ博物館」と呼ばれる展示施設があります。ここでは、パンダの生態や歴史、保護活動について学べるだけでなく、体験型の展示や模型を通して、より身近にパンダの世界を感じられるのが魅力です。

館内はいくつかのゾーンに分かれており、赤ちゃんパンダから大人までの成長過程や、食生活、繁殖のしくみなどがわかりやすく展示されています。大きな模型や映像を使った展示では、普段は見られないパンダの行動や体の特徴をじっくり観察することができます。また、パンダと人間との関わりや保護活動の歴史も紹介されており、単なる観察だけでなく、学びの要素も豊富です。

入り口すぐのプロジェクションマッピング

館内の通路は比較的広く、ゆっくり歩きながら展示を楽しめるようになっています。写真撮影はできる場所もありますが、フラッシュや走ったり大きな声を出す行為は控えるのがマナー。展示物の安全のため、静かに見学することが求められます。

パンダ博物館は、園内での観覧の合間に立ち寄るのもおすすめです。動き回るパンダを見た後に、展示を通して知識を深めることで、観察の楽しさがより広がります。子どもから大人まで、パンダへの理解を深めながら楽しめるスポットとして、訪問者に人気の施設です。

2階ではパンダの映画を見ることが出来ます。
笹モデルの展示物。きれいでとても幻想的でした。
パンダの歴史について学ぶことができます。

【体験談&中国のパンダに対する気持ちを感じた瞬間】

中国ではパンダがとても大切に保護されていますが、私がそれを感じたのが下の地図でした。下の写真は国、省、市などの段階に分けてパンダを保全する地区を色分けしている看板です。

また、下の写真は実際に色分けされたエリアをまとめた地図になります。大きな国土のある中国ですが、幅広いエリアを保全地区にしてパンダを生育させようとしていることが分かります。本当にパンダ愛が素晴らしいと感じました。

施設内の休憩・食事スポット

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地内には、観覧の合間に立ち寄れる休憩スポットや軽食エリアが充実しています。広い敷地を歩き回ると意外と体力を使うので、こまめに休める場所があるのは助かります。

軽食やドリンクを販売している売店では、地元のスナックやソフトドリンク、コーヒーなどが手軽に購入できます。お昼時や混雑時間帯には少し行列になることもありますが、ベンチや休憩スペースも多く設置されており、ゆっくり休みながら園内マップを見直すことも可能です。

研究所の出口。この先に食べ物屋さんがあるので園内だけで食べなければならないと思わなくてもいいです。

【体験談&赤ちゃん連れにはありがたい場面】

私がこの研究所に来て最初にありがたいなと思った点がウォーターサーバーの存在でした。熱いものと冷たいものが選べ、赤ちゃん連れの方はミルクを作る時に大変助かると思います。最初はインフォメーションセンター内にあるので、入園したらすぐに水分補給をしてもいいかもしれません。

また、お土産ショップはパンダグッズが非常に豊富で、ぬいぐるみや文房具、衣類、キーホルダーなどバラエティ豊か。園内でしか手に入らない限定品も多く、訪問の記念やお土産にぴったりです。特に子ども連れの家族は、赤ちゃんパンダのグッズを手に取ると大喜びする光景がよく見られます。

【体験談&色々な場所にあるお土産屋さん】

私がここにきて大変助かったのは色々な場所にあるお土産屋さんでした。インフォメーションセンターにお土産屋さんがあり、「ここにしかないのかな」と思っていましたが、パンダを見る施設や博物館にもあり、色々な場所でお土産を見ることができました。研究所を周ってインフォメーションセンターに戻ってくる行程なので、最初にインフォメーションセンターのお土産屋さんを見て、気に入ったものが他の施設にしかなければ、そこで買うのが良いと思います。

インフォメーションセンターのお土産屋さん
博物館のお土産屋さん
大熊猫星星产房のお土産屋さん

園内のあちこちには、写真撮影に最適なフォトスポットも点在しています。パンダのモニュメントや緑あふれる背景、建物のユニークな外観など、訪れた記念として思い出に残る写真を撮ることができます。休憩と撮影を兼ねて立ち寄るのもおすすめです。

訪問時の注意点・マナー

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地を快適に楽しむためには、いくつかの注意点やマナーを守ることが大切です。

歩きやすい服装・靴を準備する

基地の敷地は非常に広く、大人パンダエリア、赤ちゃんパンダ産房、パンダ博物館、散策路など、各エリアを巡るにはそれなりに歩く必要があります。そのため、スニーカーや運動靴など歩きやすい靴での訪問が必須です。特に夏場は日差しも強く、日焼け対策や帽子、軽い羽織ものもあると便利です。また、冬場は園内の舗装道や木道が滑りやすい場合があるので、防寒兼滑りにくい靴を選ぶと安心です。

持ち込み物の制限

園内では軽食やドリンクを購入できる売店がありますが、特定のエリア、特に赤ちゃんパンダが過ごす産房周辺では、清潔と安全のために食べ物や飲み物の持ち込みが制限されることがあります。ゴミは所定の場所に捨て、落とさないよう注意しましょう。また、ペットや大きな荷物も一部制限される場合があります。事前に持ち物を確認して、身軽に訪れると快適です。

撮影マナー

パンダは繊細な動物なので、フラッシュ撮影は禁止です。また、大きな声を出したり、展示物に触れたりすることも控えましょう。赤ちゃんパンダや一部の展示では特にストレスを与えやすいため、静かに観覧することが重要です。写真や動画を撮影する場合は、周囲の人やパンダの様子を気にしながら、順番を守って行いましょう。

ベビーカーや車いす利用について

園内の多くの道は舗装されていて、ベビーカーや車いすでも移動可能です。しかし、一部には段差や階段、狭い通路もあります。事前に園内マップを確認し、通りやすいルートを把握しておくと安心です。また、休憩スポットやトイレの位置もチェックしておくと、家族連れや高齢者も快適に過ごせます。

時間帯・混雑対策

朝イチの開園直後は比較的空いており、パンダが活発に動く時間帯でもあります。特に赤ちゃんパンダの産房や人気の大人パンダエリアは、午前中の訪問がベストです。平日や季節によっては混雑具合が大きく変わるため、余裕をもったスケジュールで回ることをおすすめします。また、園内は広いため、休憩を取りながらゆっくり巡ると、パンダの様子をしっかり楽しむことができます。

バス乗り場も少し時間や場所を変えるだけで人混みが全然違います。

まとめ

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の後編では、入場後の見どころや施設内の楽しみ方、訪問時の注意点について紹介しました。

まず、赤ちゃんパンダの「大熊猫太阳产房」や「大熊猫星星产房」では、生まれたばかりの小さなパンダや少し成長した子パンダたちの愛らしい姿を間近で観察できます。揺りかごで眠る姿や、飼育員さんからミルクをもらう姿は、まさに癒しの時間です。観覧時にはフラッシュ撮影禁止や静かに見守ることなど、マナーを守ることが大切です。

また、パンダ博物館では、パンダの生態や成長過程、保護活動の歴史などをわかりやすく学ぶことができます。映像や模型を使った体験型展示は、子どもから大人まで楽しめ、観覧の合間に立ち寄ることで、園内での体験がより深まります。

施設内には軽食やドリンクを販売する売店、お土産ショップ、フォトスポットも充実しており、観覧の合間に休憩や撮影ができるのも魅力です。広い敷地を歩くため、歩きやすい靴や服装を準備し、ベビーカーや車いす利用の際はルートを確認しておくと快適に過ごせます。

最後に、早朝の訪問や平日の午前中を狙うと、パンダたちが活発に動く姿をゆっくり楽しめ、混雑も避けやすくなります。これらのポイントを押さえて訪問すれば、成都のパンダ基地での体験を最大限楽しむことができます。

<前編>中国・四川省の人気観光地、成都にある“パンダ天国”「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」成都旅行で外せない人気スポット「ジャイアントパンダ繁殖研究基地」。アクセス方法や営業時間、ベストな訪問時間、赤ちゃんパンダが見られる季節など、訪れる前に知っておきたい基本情報を詳しくまとめました。...
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