「西安に来たら、夜も忘れられない!」
そんな言葉がぴったりの、今、西安で大注目のナイトスポットが 「大唐不夜城(だいとうふやじょう)」 です。
西安といえば、兵馬俑や古都・長安としての歴史的なイメージが強く、観光の中心は昼間の史跡巡りという印象を持つ方が多いかもしれません。しかし、実は夜の西安こそが本領発揮とも言えるほど、美しく、エンタメ性にあふれた魅力を秘めているのです。
その中でもひときわ異彩を放つのが、大唐不夜城。
ここは、かつて唐の都・長安が栄えた時代の文化や建築様式を現代風にアレンジし、最新の光と音の演出、アート、パフォーマンスを融合させた大型観光エリアです。
夜になると、街全体がライトアップされ、唐風の建物や巨大なモニュメントが幻想的に浮かび上がります。通りを歩けば、唐代の衣装を身にまとったパフォーマーたちが登場し、まるでタイムスリップしたかのような体験ができます。
さらに、ストリートパフォーマンスや写真映えスポット、グルメ、ショッピングまで楽しめるため、一度訪れたら忘れられない“夜のテーマパーク”として、国内外の観光客から注目を集めています。
この記事では、大唐不夜城の見どころやアクセス、楽しみ方のコツなどを詳しくご紹介します。
西安旅行を計画中の方や、「夜はどこへ行こう?」と迷っている方にぜひ読んでいただきたい内容です!
大唐不夜城はライトアップがとてもきれいだと聞くね!
そうだよ!ここ周辺は毎日と言っていいほどきれいにライトアップされているよ。この記事では観光のヒントを書いていくよ!
場所とアクセス
場所とアクセス
大唐不夜城があるのは、西安市南部の曲江新区(きょくこうしんく)というエリア。
ここは、西安市が観光・文化・エンタメを重視して開発している近代的な街で、歴史的建造物と現代建築が美しく共存する、非常に整備されたエリアです。
この曲江新区は、唐の都「長安」の面影を残す街づくりが進められており、その中心的存在が「大唐不夜城」です。
周囲には歴史的なランドマークである大雁塔(だいがんとう)や、唐代の皇族の庭園を再現した大唐芙蓉園(だいとうふようえん)などもあり、昼から夜まで観光を楽しむのに最適なルートが形成されています。
地下鉄でのアクセス

公共交通機関を使う場合、最も便利なのは地下鉄4号線。
最寄駅は以下の2つで、どちらからでも徒歩圏内です:
・大唐芙蓉園駅(Dàtáng Fúróngyuán Zhàn):徒歩約10〜15分
→ 大唐不夜城の南側からアクセスしやすく、芙蓉園とあわせて回るのに便利です。
・大雁塔駅(Dàyàn Tǎ Zhàn):徒歩約15〜20分
→ 大雁塔とセットで観光するならこちらがおすすめ。
地下鉄は本数も多く、料金もリーズナブルなため、初めての西安旅行でも安心して利用できます。
西安北駅(高速鉄道の駅)や鐘楼など市内中心部からのアクセスもスムーズです。
地下鉄の乗り方が分からない方はこちらをご覧ください。

タクシー・配車アプリも便利

大きな荷物を持っているときや、夜遅くに訪れる場合は、タクシーや配車アプリ「滴滴出行(DiDi)」の利用がおすすめです。
「大唐不夜城」は地元でも非常に有名な観光地なので、「ダータンブーイエチャン(拼音: Dàtáng Bùyèchéng)」と伝えれば、多くの運転手がすぐに理解してくれます。
また、観光エリアの周辺にはタクシー乗り場も複数あるので、帰りの移動も心配いりません。
タクシーの乗り方が分からない方はこちらをご覧ください。

他の観光スポットと組み合わせやすい立地
大唐不夜城の魅力のひとつが、他の人気観光地と近接していること。
徒歩圏内に以下のようなスポットがあり、1日を通して効率よく観光することができます:
- 大雁塔(昼間の観光名所、夜は噴水ショーも)
- 大唐芙蓉園(昼~夕方の散策におすすめ)
- 曲江池遺址公園(地元の人々の憩いの場)
例えば、昼に大雁塔を観光 → 夕方に大唐芙蓉園で散歩 → 夜に大唐不夜城でナイトエンタメを満喫という、無駄のない充実したスケジュールが組めます。
【体験談&不夜城近くの様子】
今回、私は不夜城へタクシーで行きましたが17時頃の時点でかなり混んでいました。警察も多く待機しており、交通整備がされていました。タクシーで到着したらすぐに降りるように指示されるので、あまりゆっくりと停車できないことを知っておきましょう。

見どころ紹介
大唐不夜城は、「ただのライトアップエリア」ではありません。
唐代の雰囲気を現代の技術とアートで華やかに演出した、総合ナイトエンターテインメント空間です。
どこを歩いても驚きと感動があり、まさに“体験する観光地”。
ここでは、大唐不夜城でぜひチェックしてほしい見どころを4つのポイントに分けてご紹介します。
ライトアップされた建築物:歴史が光に包まれる幻想的空間
大唐不夜城の最大の魅力は、全長約2kmにもおよぶ通り全体が光で彩られていること。
両側に立ち並ぶ建物は、唐代の建築様式を取り入れた重厚感のあるデザインで、夜になると温かみのあるライトアップで一気に幻想的な雰囲気に変わります。
建物だけでなく、通りの中心には巨大な光のオブジェやアーチ、イルミネーション演出が至る所に設置されており、まるで映画のセットの中を歩いているような感覚になります。
また、唐代の衣装を着たスタッフやパフォーマーたちが歩いていたり、写真撮影に応じてくれることもあり、観光と演出が一体となったライブ感のある空間になっています。

インスタ映えするモニュメント:思わずカメラを構えたくなるスポット満載
大唐不夜城には、写真映えスポットがとにかく多いのも特徴です。
中でも注目したいのが、唐代の詩人「李白(りはく)」の詩をもとに作られた巨大モニュメントや、さまざまなアート作品が点在するインスタ映えゾーン。
そして何と言っても観光客から圧倒的な人気を集めているのが、「不倒翁小姐姐(ふとうおうおねえさん)」のパフォーマンスです。
彼女は丸い台の上に立ち、絶妙なバランス感覚でゆらゆらと揺れながらも決して倒れない姿を見せてくれます。
近づいて手を伸ばすと、微笑みながらそっと手を差し伸べてくれる演出はとてもロマンチックで、まるで絵本の中の世界に入り込んだような気分になります。
【体験談&インスタ映え写真を撮ってくれる業者】
不夜城に行くとびっくりするのが、コスプレイヤーとその付き添いの写真家の量。商業施設が近くにありますが、その周辺はインスタ映え写真を撮る業者が立ち並んでいます。装飾品や壁を背にしてライトアップをしながら思い出に残る写真を撮ってくれるので好みの人は行ってみると良いと思います。


路上パフォーマンス:まるで毎晩開催されるフェスティバル
大唐不夜城では、時間帯や場所によってさまざまな路上パフォーマンスが展開されています。
古典舞踊、現代的なLEDダンス、楽器演奏、雑技(中国式サーカス)など、ジャンルは多種多様で飽きることがありません。
観光客の目の前で繰り広げられるダイナミックな演技は迫力満点。
また、演目によっては観客参加型のものもあり、観光の思い出として忘れられない体験になるでしょう。
特に週末や祝日には出演者が増え、まさに「動くテーマパーク」「ライブステージの連続」という表現がぴったりの賑わいになります。
【体験談&そこら辺でSNSライブ】
上記で挙げた路上パフォーマンスだけでなく、中国の昔の容姿をしながらSNSライブを街中で行っているコスプレイヤーがかなり多いです。場所取りや映りを気にしている方もいるので近くに寄らないことをおススメします。

商業施設・飲食店も充実:食べ歩き&お土産ショッピングも楽しめる
観光エリアとして魅力的なのは、「見て終わり」ではなく「滞在して楽しめる」点です。
大唐不夜城の周辺には、数多くのレストラン・カフェ・土産店が軒を連ねており、夜遅くまで営業している店舗も多いのが特徴です。
西安の地元料理を味わえるローカルな食堂から、現代的でおしゃれなカフェ、唐風を意識した創作レストランまで、グルメの選択肢も豊富。
お腹がすいたら立ち寄れる店がたくさんあるので、食べ歩きしながらライトアップを楽しむのもおすすめの過ごし方です。
また、お土産ショップでは伝統工芸品や唐の文化をモチーフにした雑貨なども販売されており、旅の記念にもぴったりです。

観光のヒント・アドバイス(初めてでも安心!)
訪れるベストタイムは「夕方〜夜」(18時〜22時頃)
大唐不夜城はその名の通り、夜にこそ真価を発揮する観光地です。太陽が沈むとともにライトアップが始まり、通り全体が幻想的な光に包まれます。特に19時〜21時はパフォーマンスも多く、最も賑やかな時間帯なのでおすすめです。
週末・祝日は非常に混雑!平日や早めの時間帯が狙い目
地元の人や観光客に大人気のエリアのため、週末の夜は歩くのも大変なほど混雑します。できれば平日の夜に訪れるのがベスト。また、週末しか行けない場合は、17時台など少し早めの時間に到着して、混雑前の景色や写真撮影を楽しむのもおすすめです。

歩きやすい靴&服装で快適に
大唐不夜城は広範囲にわたる歩行者天国で、徒歩で回るのが基本。観光しながらのんびり歩いたり、パフォーマンスを見るために立ち止まったりする時間も多いので、クッション性のあるスニーカーや運動靴など歩きやすい靴がおすすめです。夏は日中の暑さが残っているので、通気性の良い服装で行くと快適です。
スマホ・カメラの充電はフルで!モバイルバッテリーもあると安心
写真や動画を撮りたくなるスポットがたくさんあるうえ、パフォーマンスの時間や位置を調べたり、翻訳アプリや地図アプリを使ったりと、スマホの使用頻度が高くなります。事前にフル充電しておくのはもちろん、モバイルバッテリーも携帯しておくと安心です。
暑さ・寒さ対策も忘れずに
夏は夜でも気温が高く、冬は冷え込むため、季節に応じた対策が必須です。夏は日焼け止めや水分補給、冬は防寒具(特にマフラーや手袋)があると快適に過ごせます。
小銭よりQR決済が便利!
屋台や土産店も多くありますが、中国では現金よりもWeChat PayやAlipayなどのQRコード決済が主流です。観光前に使えるようにしておくとスムーズに買い物が楽しめます。
【体験談&客引きに注意】
コスプレイヤーの人は自分たちで化粧をしてきたり、衣装を着てくることが多いです。しかし、旅行者は近くのお店に注文して化粧や衣装の準備をします。このとき、「自分の業者でやってよ」と勧誘をしてくる人がいます。正規の値段でしてくれる業者もありますが、中にはかなり高額な請求をしてくる業者もあるので注意をして下さい。

まとめ
大唐不夜城は、まさに「西安の夜の顔」とも言える、現代と歴史が融合した幻想的な観光スポットです。昼間の歴史探索やグルメ巡りで満喫したあとでも、「夜になったらもうひと遊びしたい!」という人にぴったりの場所。唐代の華やかさを現代の光と音の演出で体感できるため、まるで千年以上前の長安の都にタイムスリップしたかのような感覚が味わえます。
華やかな光のショー、大道芸、モニュメント、写真映えするスポットが集まっていて、訪れるたびに新しい発見があります。特にカップルや家族連れ、一人旅のどんなスタイルの旅行者でも楽しめる内容が盛りだくさん。安全で整備されたエリアなので、初めての中国旅行でも安心して楽しめます。
西安旅行の夜を、ただホテルで過ごすだけではもったいない!ぜひ大唐不夜城に足を運んで、唐のロマンと西安の今を体感してみてください。忘れられない旅の思い出になること間違いなしです。