最先端のテクノロジー都市として発展を続ける深圳。その一角に、まるで時間がゆっくりと流れているような静かな空間があります。それが「二十四史書院(二十四史书院)」です。
高層ビルが立ち並ぶ都市の喧騒を離れると、木の香りと書の世界に包まれた落ち着いた空間が広がります。ここでは、伝統的な中国文化と現代的なデザインが見事に調和し、訪れる人に心の安らぎと知的な刺激を与えてくれます。
「中国の文化を深く感じたい」「写真映えする静かな場所で過ごしたい」という旅行者にとって、二十四史書院はまさにぴったりのスポット。静けさと美しさが共存するこの書院には、他の観光地では味わえない独特の魅力があります。
では、この「二十四史書院」とは一体どのような場所なのでしょうか。
この記事では、その名前の由来や施設のコンセプトについて詳しく紹介していきます。
ここは甘坑古鎮から近い場所にある所だよね!
そうだよ!徒歩で移動できるからぜほひ行ってみると良いよ!
二十四史書院とは?(概要・名前の由来)
「二十四史書院(二十四史书院)」という名前の由来は、中国歴代王朝の正史をまとめた「二十四史」にあります。これは、紀元前から清朝に至るまでの約3000年にわたる歴史を記録した、中国史学の基礎ともいえる貴重な文献群。書院の名には、そうした古典文化の精神を現代に受け継ぐという思いが込められています。
この書院は単なる書店ではなく、「古典文化の継承と現代人の心の学び場」をコンセプトにした文化複合施設です。館内には膨大な歴史書や文学作品が並ぶ書店エリアのほか、読書や勉強に集中できる静かなスペース、ゆったりとお茶を楽しめるカフェ、そして歴史や書道、芸術などをテーマにした展示コーナーも設けられています。

深圳市龍華区に位置し、2019年頃からSNSやメディアで話題となりました。建物の外観は伝統的な中式建築を基調としながらも、内装には木の温もりとモダンデザインが融合。まさに「過去」と「現代」が同じ空間の中で調和しているのが特徴です。
歴史を学ぶ人、静かに本を読みたい人、そして文化的な写真を撮りたい人——二十四史書院は、さまざまな目的をもつ人々が集まる新しい“知のオアシス”として、深圳で注目を集めています。

建築と空間デザイン(フォトスポット紹介)
二十四史書院に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは古典書院を思わせる美しい建築様式です。瓦屋根に朱塗りの柱、重厚な木製の扉。伝統的な中式建築の要素が丁寧に再現されており、まるで古代の学者が書を読んでいた時代にタイムスリップしたかのような感覚に包まれます。

館内に入ると、木の温もりを感じるインテリアと柔らかな照明が調和し、静謐で落ち着いた空気が漂っています。外の喧騒を忘れさせてくれるような静けさの中で、ゆったりと本の世界に浸ることができます。
また、書院の中央には小さな中庭と池があり、水面に映る光と影が美しいアクセントを添えています。回廊を歩けば、風に揺れる竹の葉の音や、水のせせらぎが耳に心地よく響き、自然と心が落ち着いていくのを感じられるでしょう。


書棚には「二十四史」をはじめ、中国文学、哲学、芸術に関する名著がずらりと並んでいます。その整然とした本棚は、まるで芸術作品のような美しさ。本好きの人はもちろん、インテリア好きや写真好きにもたまらない空間です。
フォトジェニックな撮影スポットも多く、特に人気なのは階段型の読書スペースや、天窓から柔らかな光が差し込む閲覧室。本を片手に座るだけで絵になるような空間で、静けさと美しさを同時に感じられる深圳屈指の文化的フォトスポットといえます。
【体験談&建物の特徴的な模様】
二十四史書院の中にはいくつか伝統的で特徴的な模様や作りが見られます。建物の床や天井など見つけてみると、面白い景色が見られるのでぜひチェックしてみて下さい。


体験できること(施設の魅力)
📚 書店・読書スペース
二十四史書院の中心となるのが、壁一面に本が並ぶ開放的な読書スペースです。
高い天井から自然光がやわらかく差し込み、木の香りが漂う落ち着いた空間。
好きな本を手に取り、静かにページをめくる時間はまさに贅沢そのものです。
騒がしい深圳の街の中で、心からリラックスできる「知の癒しスポット」として人気を集めています。

☕ カフェエリア
読書の合間に立ち寄りたいのが、書院内にあるカフェエリア。
中国茶やコーヒーなどのドリンクを味わいながら、静かに過ごせる空間が広がっています。
窓際の席からは中庭や池を眺めることができ、光と影が織りなす景色はまるで一枚の絵のよう。
お気に入りの本とお茶を片手に、ゆったりとした時間を楽しめます。

🖋 展示・イベント
二十四史書院では、定期的に文化イベントや特別展示が開催されています。
テーマは歴史・書道・文房具・古典文学など多岐にわたり、知的好奇心を刺激する内容ばかり。
書道のデモンストレーションや文化講座が行われることもあり、地元の人々や文化愛好家の交流の場にもなっています。
旅行中に運よく開催日が重なれば、思いがけず本格的な文化体験ができるかもしれません。

🎁 お土産コーナー
館内の一角には、小さなギフトショップのようなお土産コーナーがあります。
上質なノートや文房具、伝統柄のブックマーク、中国らしいデザインの雑貨などが並び、どれもセンスの良いものばかり。
美しい装丁の書籍や限定グッズも多く、旅の記念や友人へのプレゼントにもおすすめです。
見どころ・おすすめポイント
📸 写真スポット
二十四史書院は、どこを切り取っても絵になるフォトジェニックな空間です。
特に人気なのは、光と影が織りなす中庭。午前中は柔らかな光が差し込み、水面に映る木々が幻想的な雰囲気を作り出します。
また、壁一面に本が並ぶ書棚前のスペースは撮影の定番スポット。本を手に取っているだけで、まるで映画のワンシーンのような一枚が撮れます。
さらに、茶室の障子窓越しの風景もおすすめ。自然光がやさしく差し込む空間で、静けさと美しさを同時に感じられます。

☕ 文化とカフェの融合
書院の魅力の一つが、文化とカフェが融合した空間づくり。
静かな音楽が流れる中で香り高いお茶やコーヒーを味わえば、忙しい旅の途中で心をリセットできます。
読書を楽しむ人、ノートに思いを綴る人、写真を撮る人——それぞれが自分のペースで過ごせる雰囲気が心地よいポイントです。
お茶を味わいながら、静けさの中にある「豊かさ」を感じられるのが、二十四史書院ならではの魅力です。
📚 知的癒し空間
深圳の街といえば常に活気にあふれていますが、二十四史書院はまさに静寂のオアシス。
落ち着いた照明と木のインテリアが生み出す穏やかな雰囲気の中で、自然と心が整っていくのを感じられます。
読書はもちろん、考えごとをしたり、旅の予定を整理したりするのにも最適な環境。
喧騒を忘れて自分と向き合う時間を過ごせる“知的癒し空間”として、地元の人々にも愛されています。

👘 伝統×モダンの融合デザイン
建築デザインの美しさも見逃せません。
伝統的な瓦屋根や木の柱といったクラシカルな要素に、洗練された照明や家具が調和。
古典とモダンが共存する空間は、インテリア好きや建築ファンの間でも高く評価されています。
中でも、木目の温かみと直線的なデザインの対比が見事で、「過去と現在が自然に溶け合う場所」という書院のコンセプトを体現しています。

【体験談&SNS映え写真の宝庫】
ここ二十四史書院は人が少ない一方で、自然の静けさが感じられる素晴らしい場所です。静寂の中に文化的な建物が建てられているからこそ、SNS映え写真を撮るには適した場所と言えます。中国では珍しい穴場スポットをぜひ堪能して下さい。


行き方・アクセス
📍 所在地
二十四史書院(二十四史书院)は、深圳市龍華区観瀾街道に位置しています。
市中心部からは少し離れていますが、その静けさがまたこの場所の魅力。
周辺は自然も多く、落ち着いた雰囲気が漂うエリアです。

🚇 最寄り駅・交通アクセス
最寄り駅は地下鉄4号線の「観瀾駅」または「清湖駅」です。
どちらの駅からもタクシーまたはバスで約10分ほどで到着します。
タクシーを利用する場合は、運転手に「二十四史书院(Èrshísìshǐ Shūyuàn)」と伝えるとスムーズです。
観瀾駅からは「M338」などのバス路線も利用可能ですが、土地勘のない旅行者にはタクシーや配車アプリ(滴滴出行)の利用がおすすめです。
🕒 開館時間
開館時間は平日10:30-21:30、土日祝は09:30-22:30。
ただし、祝日や特別展示の開催時などは変更される場合もあります。
最新情報は公式WeChatアカウントまたは大众点评(Dazhong Dianping)で確認しておくと安心です。


🎫 入場料
基本的には入場料は60元で楽しめます。
一部の展示や特別イベントが有料となる場合がありますが、料金は手頃で、文化的価値の高い内容が多いのが魅力です。
周辺の見どころ
甘坑古鎮(Gankeng Ancient Town)

二十四史書院から車で約10〜15分ほどの場所にある「甘坑古鎮」は、深圳の中でも特に人気のある観光スポットの一つです。客家文化をテーマにした古鎮で、伝統的な瓦屋根の家屋や石畳の小路が続き、まるでタイムスリップしたかのような風景が広がります。土産物店やカフェ、伝統菓子の屋台も多く、週末は多くの家族連れや若者で賑わいます。古風な街並みの中で写真撮影を楽しんだり、地元の軽食を味わったりと、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
大芬油画村(Dafen Oil Painting Village)

もう一つのおすすめは「大芬油画村」。こちらも車で20分ほどでアクセスできるアートの街です。1990年代から続く絵画産業の拠点で、現在では数千人の画家や工房が軒を連ねています。オリジナル作品の購入はもちろん、制作風景を見学することも可能です。街全体がアートギャラリーのような雰囲気で、アート好きや写真好きの人には特におすすめ。中国の現代アート文化に触れられる貴重な場所です。
まとめ
二十四史書院は、深圳の喧騒から離れて静寂と知性を感じられる特別な文化空間です。
木の温もりあふれる書棚や光と影が美しい中庭、落ち着いたカフェスペースなど、都市の中でゆったりと時間を過ごせる贅沢なスポットといえます。
忙しい旅の合間に、ただ観光地を巡るだけでなく、静かに文化や歴史に触れる時間を持ちたい人に特におすすめです。
さらに、伝統的な建築様式と現代的なデザインが融合した書院の姿は、深圳ならではの**“新しい文化観光”**を象徴しています。
訪れることで、現代中国が育む文化と歴史へのリスペクトを感じられる、貴重な体験ができるでしょう。


