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中国旅行初心者必見!バスの乗り方ガイド|料金・乗り方・注意点まで完全解説

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初めての中国旅行、地下鉄やタクシーは使ったことがあっても、「バスにはまだ乗ったことがない…」「ちょっと難しそうで不安…」という方も多いのではないでしょうか?

実は中国のバスは、安くて便利で、地元の人の生活を感じられる穴場の移動手段なんです。特に、地下鉄が通っていないエリアや、ちょっとした近距離移動にとても役立ちます。

近年では、多くの都市で路線図や案内が整備され、スマホアプリや電子決済にも対応。中国語が話せなくても、ちょっとしたコツを知っておけば誰でも安心して利用できます。

この記事では、中国各地で実際にバスに乗った経験をもとに、私が住んでいる深圳の例を中心に、バスの種類や乗り方、便利なアプリ、注意点などをわかりやすく紹介していきます。中国での移動をもっと快適に、もっとお得に楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください!

1. はじめに:なぜ中国のバスを使うべき?

中国は広大な国土と急速な都市化によって、都市ごとに異なる交通インフラが整備されています。大都市では地下鉄網が発達していますが、それでも網の目のように張り巡らされたバス路線は、細かいエリアへの移動や地元の人々の生活を感じるうえで非常に便利です。

特に以下のような理由から、旅行者や留学生、出張者にとっても中国のバス利用はおすすめです。

料金がとても安い:都市部でも1〜2元(約20〜40円)程度。移動コストを抑えたい人には最適。

観光地や地元のエリアを気軽に巡れる:地下鉄の通っていない地域や、住宅街、ローカル市場などにもアクセス可能。

ローカル体験ができる:地元の人たちと同じ空間で移動することで、その都市の「暮らし」に触れられる。

また、近年は多くの都市でバス路線の整備が進み、スマホアプリや電子決済を活用すれば、観光客でもスムーズに乗れるようになっています。

「中国でバスなんて難しそう…」と思うかもしれませんが、事前に使い方やポイントを知っておけば、思った以上に簡単で便利な移動手段です。この記事では、そんな中国のバスの乗り方を初心者向けにわかりやすく解説していきます。

2. 中国のバスの種類

中国にはさまざまな種類のバスがあり、用途に応じて使い分けることで、より便利で効率的な移動が可能になります。ここでは主な4種類のバスについて紹介します。

市内バス(公交车/Gōngjiāo chē)

最も一般的なバスで、都市内を走る路線バスです。地元の人々の足として広く利用されており、料金は1〜2元程度と非常に安価です。多くの都市では均一料金制が採用されており、距離にかかわらず同じ運賃で乗れるのも魅力。

古い車両から新型の電気バスまで種類は様々で、車内は意外ときれいで快適な場合も多いです。市内観光やちょっとした移動に最適な手段です。

BRT(快速バス/Bus Rapid Transit)

「バス版の地下鉄」とも言えるのがBRT(バス・ラピッド・トランジット)。専用のバスレーンや専用停留所が整備されており、渋滞の影響を受けにくく、スピーディーな移動が可能です。

例えば、広州や北京などの大都市では導入されており、通勤・通学時間帯でも比較的スムーズに移動できます。停留所の案内表示もしっかりしているため、初めての旅行者でも使いやすいバス形態です。

長距離バス(途汽/Chángtú qìchē)

都市と都市を結ぶ移動には、長距離バス(長途バス)が便利です。地方都市や観光地へのアクセス手段として、電車や飛行機が通っていないエリアでも移動が可能になります。

通常、都市ごとに専用の長距離バスターミナル(长途汽车站)があり、そこでチケットを購入・乗車します。座席指定制で、リクライニングシートや寝台バス(卧铺车)もあります。

料金は距離によって異なりますが、鉄道に比べてリーズナブルな場合が多く、コスパ重視の旅にぴったりです。

観光バス(旅游专线车/Lǚyóu zhuānxiàn chē)

観光地を巡るために運行されているのが観光バス。都市の中心地と人気観光スポットを結ぶルートが多く、案内や表示が英語対応しているケースもあるため、外国人旅行者に人気です。

特に北京や西安、杭州などでは、1日パス形式で乗り放題の観光バスが運行されており、主要な名所を効率よく回りたい方におすすめです。

それぞれのバスには特長があり、目的や移動距離に合わせて使い分けることで、中国旅行の幅がぐっと広がります。

3. 乗る前に知っておくべきこと

中国でバスに乗る前に、あらかじめ知っておくと安心なポイントがいくつかあります。これを押さえておけば、初めてでもスムーズに乗車できます。

バス番号と行き先の調べ方

中国の都市部には無数のバス路線がありますが、最近はスマートフォンのアプリを使えば、目的地までのルート検索が簡単にできるようになっています。

おすすめは以下の2つの地図アプリ:

高徳地図(Amap/アマップ)
→ 中国国内で非常にポピュラーな地図アプリ。日本語には非対応ですが、インターフェースが直感的で使いやすいです。バスの番号、バス停の名前、バスのルート、乗り換え、発車時刻まで確認可能。

百度地図(Baidu Map)
→ Amapと並ぶ人気アプリ。観光地の情報や周辺施設も調べやすいのが特徴。

いずれもスマホに入れておけば旅先で大活躍。乗りたいバスの番号や行き先、下車駅までしっかり把握できるので、言葉が分からなくても安心です。

また、バス停にはルート図や時刻表が掲示されている場合もあります。中国語表記ですが、数字(バス番号)や地名を確認すれば、ある程度は現地でも把握できます。

ICカード or スマホ決済の準備

中国のバスは事前に乗車料金を支払う前乗りスタイルが多く、支払い方法としては以下の3つが主流です。

① 都市ごとの交通ICカード

都市によって名称は異なりますが、SuicaのようなICカードが普及しています。例えば:

  • 北京:一卡通(Yīkǎtōng)
  • 上海:交通卡(Jiāotōngkǎ)
  • 広州:羊城通(Yángchéngtōng)
  • 深圳:深圳通(Shēnzhèntōng)

駅やコンビニ、自動販売機で購入・チャージ可能です。バスや地下鉄で共通して使えるため、長期滞在や複数回乗る予定のある人に便利です。

【体験談&深圳通について】

深圳では「深圳通」という下の写真のカードを使います。私の場合はタオバオという日本で言うAmazonのようなサイトで50元チャージされたものを買いました。

② スマホ決済(QRコード)

最近はほとんどの都市で、スマホでの支払い(Alipay・WeChat Pay)が利用可能になっています。バスの乗車口にある読み取り機に、アプリで表示した交通用の専用QRコードをかざすだけ。

Alipay(支付宝):「乗車コード(乘车码)」を選択

WeChat Pay(微信支付):同様に「交通乗車コード(乘车码)」を選択

どちらも事前にアプリの設定と中国国内の支払い有効化が必要です。短期旅行者でも使える設定方法がありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

現金支払いも一部のバスでは可能ですが、おつりが出ない・紙幣が使えない場合もあるため、ICカードまたはスマホ決済が圧倒的に便利で確実です。

乗る前の準備をしっかりしておけば、中国のバス移動はとても快適!次は、実際にバスに乗るときの流れを見ていきましょう。

4. 乗り方の流れ(市バスの場合)

ここでは中国(特に深圳)の「市内バス(公交车)」に乗る際の基本的な流れを、実際の体験に近い形でステップごとに解説します。都市によって若干の違いはありますが、基本を押さえればどこでも応用できます。

1. バス停で待つ(進行方向に注意)

まずは目的地へ向かうバスが停まる正しいバス停に行きましょう。中国のバス停には、同じ番号のバスでも「行き」と「帰り」で別の停留所になっていることがよくあります。
進行方向(目的地の方角)を確認して、逆方向に乗らないよう注意が必要です。

2. バス番号と行き先を確認

バスが近づいてきたら、フロントのLED表示にバス番号と終点名が表示されています。アプリで調べた番号と同じか、行き先が合っているかを確認しましょう。

バスが停まったら手を挙げて「乗る意思」を見せると、スムーズに乗車できます(都市によっては停まらないこともあるため注意)。

3. 前乗り・後ろ降り(都市により異なる)

多くの都市では「前から乗って、後ろから降りる」スタイルですが、一部地域では逆のケースもあります。乗り口付近にある表示や、他の乗客の動きを参考にするとよいでしょう。

4. 支払い方法

バスに乗ったら、すぐに運賃の支払いをします。支払い方法は次の3つ:

現金の場合
→ 運賃箱に直接入れます。おつりは出ないため、1元硬貨や小額紙幣を準備しておきましょう。

ICカードの場合
→ ICカード読み取り機にタッチするだけでOK。一部の都市では乗るときと降りるとき両方タッチする場合があります。

スマホ決済(Alipay/WeChat Pay)
→ アプリで「乗車コード(乘车码)」を開き、読み取り機にQRコードをかざすと自動で支払いが完了します。通信環境が不安定な場合は、事前にコードを開いておくのがポイント。

5. 車内放送は中国語メイン(停留所に注意)

車内では停留所の案内がありますが、基本的に中国語のみのことが多いです。
目的地の停留所名をあらかじめスマホアプリや紙にメモしておくと安心です。また、現在の停留所名は車内の電光掲示板にも表示されることが多いので、読み取れるようにしておきましょう。

6. 降りたい停留所でボタンを押す or 自動で停車

目的のバス停が近づいたら、必要に応じて「下車ボタン」を押します。ただし、多くの路線では全停留所に自動で停車するスタイルのため、ボタンを押す必要がない場合もあります。

バスが停車したら、後方のドアから降りましょう(前方から降りるタイプの場合もあり)。降りる際に再度ICカードやQRコードをタッチする必要がある都市もあるので、表示をよく確認してください。

中国のバスは一見ハードルが高そうに見えますが、一度乗れば意外とシンプルで快適。次回は、実際にバスに乗るときの注意点やトラブル回避のコツを紹介します!

【体験談&初めて知ったこと】

今回久しぶりにバスに乗りましたが、バス内に水が売られていました。長時間乗る人にはありがたいサービスだと思います。

5. 注意点とトラブル回避

中国のバスは安くて便利ですが、利用する際に気をつけたいポイントや、よくあるトラブルもいくつかあります。事前に知っておくことで、ストレスの少ない快適な移動ができますよ。

ピーク時はかなり混雑!スリにも注意

朝夕の通勤・通学ラッシュ時(7~9時、17~19時頃)は、バスが非常に混雑します。特に市内中心部や主要路線では、立ったまま移動することも珍しくありません。

また、人混みの中ではスリ被害のリスクもあります。スマホや財布などの貴重品はバッグの内ポケットや身体の前側に入れ、注意を怠らないようにしましょう。

バスによってはエアコンがない(暑さに注意)

多くの都市では新しいエアコン付きバスが増えてきていますが、一部の路線や地方都市では冷房設備のない車両もまだ存在します。

特に夏場の利用では、想像以上に暑く感じることも時間に余裕がある場合は、エアコン付きの車両やBRT(バス・ラピッド・トランジット)など、比較的新しい路線を選ぶと快適です。

運行時間に注意!深夜は減便・ルート変更も

中国のバスは早朝6時頃から夜22時頃まで運行しているのが一般的です。ただし、路線や都市によっては終バスが早い場合や、深夜になると運行本数が大幅に減ることがあります。

また、一部都市では「深夜専用バス(夜班车)」が運行されていますが、通常路線とはルートが異なることもあるため、アプリなどで事前確認をしておくことが大切です。

地方都市では英語表示なしも多い

私の住んでいる深圳や北京、上海、広州などの大都市では、停留所の名前が英語やピンインでも表示されていることが多く、外国人でも比較的利用しやすくなっています。

一方で、地方都市や観光地以外のエリアでは、中国語表記のみのことも珍しくありません。スマホアプリや翻訳アプリを活用して、バス番号や停留所名は事前に確認・記録しておくのがおすすめです。

中国でのバス移動は、ちょっとした注意点を押さえるだけでぐっと快適でスムーズになります。次の項目では、実際にバスに乗った体験談やおすすめの使い方をご紹介します!

6. まとめ|バスに乗れば中国の旅がもっと深くなる

中国のバスは、とても安くて便利、しかも地元の人たちの暮らしを肌で感じられる魅力的な移動手段です。最初はちょっとハードルが高く感じるかもしれませんが、スマホアプリでルートを調べ、QRコードやICカードでスマートに支払えば、驚くほどスムーズに乗車できます。

近年は交通インフラもどんどん整備されており、外国人にも使いやすい環境が整ってきています。都市によっては英語表記があったり、観光客向けの観光バスも充実していて、旅の幅を広げるにはピッタリ。

中国旅行の中で、一度はぜひローカルバスにチャレンジしてみてください! 地下鉄やタクシーでは味わえない、「その街の空気感」や「人とのふれあい」が、きっとあなたの旅を豊かにしてくれるはずです。

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