旅行や出張で飛行機を利用する際、空港での待ち時間をどう過ごすかは意外と大事なポイントです。混雑したベンチでスマホをいじるだけの時間、コンセントの取り合い、食事の選択肢も限られていて、出発前から疲れてしまう……そんな経験はありませんか?
そんなときにおすすめなのが「プライオリティ・パス」というサービスです。これは、世界中の空港にあるラウンジを、搭乗クラスや航空会社に関係なく利用できるという、旅行者にとってとても便利な会員プログラム。
本記事では、「プライオリティ・パスって何?」という方に向けて、基本情報から使い方、料金プラン、実際の体験談まで詳しくご紹介します。
出張が多い方や、LCC利用で空港の滞在時間が長くなる方にとっては、旅の質をぐっと上げてくれるアイテムになるかもしれませんよ。
ラウンジを使ってみるのって良いよね!
プライオリティ・パスのことを良く知っているとより楽しめるよ!
プライオリティ・パスとは?
プライオリティ・パス(Priority Pass)とは、世界145の国・地域、1700以上の空港ラウンジが利用できる有料の会員制サービスです。
最大の特徴は、航空会社や搭乗クラスに関係なくラウンジが使えること。つまり、エコノミークラスでも、LCC(格安航空会社)でも、対象のラウンジにアクセスできるというわけです。
利用できるラウンジは、落ち着いた空間で軽食やドリンクを楽しめたり、Wi-Fiや電源が完備されていたりと、ビジネスクラス以上の快適さを感じられることも多くあります。
空港での待ち時間を、ただの「空き時間」から「リラックスタイム」へと変えてくれる——それがプライオリティ・パスです。

利用できる主なサービス
プライオリティ・パスの魅力は、空港ラウンジで受けられる多彩なサービスにあります。ラウンジによって内容は異なりますが、主に次のような快適な設備やサービスが提供されています。
● 軽食・ドリンクが無料
サンドイッチやスープ、サラダ、デザートなど、ちょっとした軽食が自由に楽しめます。コーヒーやソフトドリンクも飲み放題で、ラウンジによってはビュッフェ形式の食事が提供されていることも。

【体験談&ありがたいホットメニュー】
ラウンジには作り置きの料理がおかれていることが多いですが、時折その場で作ってくれるメニューもあります。ちょっと作り立ての料理が欲しいなと思ったときは、その場で作ってくれるホットメニューを注文するのも良いかもしれません。

● Wi-Fiや充電スポットが完備
ほとんどのラウンジでは無料のWi-Fiが使え、スマートフォンやパソコンの充電スペースも用意されています。出張時の作業や旅行前のちょっとした調べ物にも便利です。

● シャワー設備(ラウンジによる)
長距離フライトの前後に嬉しいのがシャワールームのあるラウンジ。さっぱりリフレッシュして、次の予定に備えることができます。
● アルコール類の提供(一部)
一部のラウンジでは、ビールやワイン、カクテルなどのアルコール類も無料で提供されます。出発前のひとときをゆったりと楽しみたい方にはぴったり。
● 仮眠スペースやビジネスエリア
中にはリクライニングチェアや静かな仮眠室を備えたラウンジもあり、トランジット時の仮眠に最適。また、ミーティングルームや作業スペースが整ったビジネス向けラウンジもあります。

【体験談&ちょっと嬉しい形になっているコンセント】
ラウンジによくあるコンセントですが、ちょっと嬉しいのがどの国の電子機器のコンセントにも対応している所です。もちろん電圧の関係もありますが、パソコンやスマートフォンの充電をするときは変換機なしで使えるので大変重宝しています。

プライオリティ・パスの種類と料金プラン
プライオリティ・パスには、利用スタイルに応じた3つのプランが用意されています。
「年に数回だけ使いたい人」から「出張や旅行で頻繁に利用する人」まで、それぞれに合った選択が可能です。
1. スタンダード(Standard)
年会費は比較的安く抑えられていますが、ラウンジを利用するたびに1回ごと料金(約69ドル程度)がかかるプラン。
→ ラウンジ利用頻度が年に数回程度の人向け。
2. スタンダード・プラス(Standard Plus)
年に10回までラウンジが無料で利用できるプラン。11回目以降は都度料金が必要。
→ 年に数回〜10回程度利用する人におすすめ。
3. プレステージ(Prestige)
年会費のみで、ラウンジを無制限に利用可能な最上位プラン。出張や旅行が多い人向け。
→ 月1回以上利用する人にとってはコスパがよい。
プラン比較表(目安)
プラン名 | 年会費(税込み目安) | 無料利用回数 | 超過時の利用料(1回) | 向いている人 |
スタンダード | 約99ドル 約14,000円~ | 0回 | 約35ドル 約5,000円~ | 年に数回だけ使う人 |
スタンダード・プラス | 約329ドル 約48,000円~ | 年10回まで 無料 | 約35ドル | 年に数回〜10回の人 |
プレステージ | 約469ドル 約69,000円~ | 無制限 | 約35ドル | 月1回以上使う人 |
※料金は為替や申込経路によって変動する場合があります。
また、楽天プレミアムカードやアメックス・プラチナなど、クレジットカードにこのパスが「無料付帯」していることもあります。次のセクションでは、そうしたお得な入手方法についてご紹介します。
プライオリティ・パスの入手方法
プライオリティ・パスを手に入れるには、大きく分けて「公式サイトから申し込む」方法と、「クレジットカードの特典として受け取る」方法の2つがあります。
1. 公式サイトから直接申し込む
プライオリティ・パスの公式サイトで、スタンダード・スタンダードプラス・プレステージのいずれかのプランを選び、申し込むことができます。
誰でもすぐに始められるのがメリットですが、年会費はそのまま全額負担となります。
▶ プライオリティ・パス公式サイト: https://www.prioritypass.com/ja
2. クレジットカードの特典として付帯する
もっともおすすめなのが、対象のクレジットカードを作る方法です。一部のカードにはプライオリティ・パスが特典として付いており、追加費用なし、または実質無料で入手できることがあります。
たとえば:
クレジットカード名 | 年会費(税込) | 付帯するプライオリティ・パス内容 | 特徴 |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | プレステージ(無制限) | コスパ最強!LCC利用者にも人気 |
アメックス・プラチナ | 165,000円 | プレステージ(無制限) | 空港以外の特典も充実 |
JCBプラチナ | 27,500円 | プレステージ(無制限) | 国内利用者向けにも◎ |
クレジットカード経由であれば、プレステージ会員(通常約55,000円相当)が実質無料で手に入るケースもあります。旅行や出張が多い方には、クレカの年会費以上の価値があると言えるでしょう。
どの方法が自分に合っているかは、年間の旅行回数やラウンジ利用頻度をもとに選ぶのがポイントです。
次のセクションでは、実際にプライオリティ・パスをどう使うのか、その流れをご紹介します。
【体験談&楽天での申し込み方法】
私は楽天プレミアムカードを持っているので、楽天からプライオリティパスを申し込みました。なお、現在はプライオリティパスを申し込んでもカードではなく、公式アプリでQRコードを発行する形になっています。以下はスマホで登録したときの画面になります。
①楽天e-NAVIにログインをする。

②画面中央やや上部の所にある「表示中のカード」のボタンを押す。

③画面中央「プライオリティパス」のボタンを押す。

➃プライオリティパスの申し込み画面になる。

⑤下にスクロールしていくと招待コードが表示されているのでコピーする。

⑥「申し込み」ボタンを押して、注意事項を読む。

⑦読み終えたら、先ほどの招待コードを貼り付ける。

⑧プライオリティパスのアプリに移動する。必要な入力事項を打てば、すぐにQRコードを発行することができる。

プライオリティ・パスの使い方の流れ
プライオリティ・パスの利用はとても簡単です。カード1枚(またはアプリ)で、空港ラウンジにスムーズに入室できます。ここでは、実際の使い方をステップごとにご紹介します。
1. 利用可能なラウンジを事前にチェック
まずは、自分が利用する空港に対応するラウンジがあるかを確認しましょう。
- 公式サイトまたは専用アプリで検索可能→右の写真のような空港内においてある案内板を見ても良い。
- 空港名やターミナル、営業時間、サービス内容まで確認できます
- 事前に場所を調べておくと、当日の移動がスムーズです

2. 空港でラウンジに向かう
ラウンジが見つかったら、空港の出発エリアや制限エリア内にある対象ラウンジに直接向かいます。
搭乗券とプライオリティ・パスの提示(物理カードまたはアプリのQRコード)で入室可能です。
3. ラウンジでくつろぐ
入室が完了したら、自由にラウンジ内のサービスを利用できます。
食事、ドリンク、Wi-Fi、充電、仮眠スペースなど、空港ごとの特色も楽しみの一つです。

4. 利用時の注意点
以下の点には注意が必要です:
- 混雑時は入場制限される場合があります(特に人気の空港ラウンジ)
- 利用時間の制限(通常2〜3時間)があることもあります
- 同伴者は追加料金がかかることが多いので、事前に確認を
【体験談&ゆったりしていても安心】
利用時の注意しておきたいことの一つとして「離陸時間」があります。ラウンジには離陸の時間がモニターで出ていることが多いです。私もついついしがちですが、寝ていたり、食事したりしていると時間を忘れてしまう時があります。そんな時にはこのモニターを見てゲートの状況を見てみると良いと思いますよ!

どんな人におすすめ?
プライオリティ・パスは、ただの「贅沢」ではありません。使い方次第で、むしろコスパの良い投資になることもあります。こんな方には特におすすめです!

LCCやエコノミークラスをよく使う人
格安航空会社(LCC)やエコノミークラスを利用する場合、通常ラウンジは使えません。
でもプライオリティ・パスがあれば、搭乗クラスに関係なく快適な空間が確保できます。
食事代やドリンク代も浮くので、意外とお得です。
空港滞在時間が長い人(トランジットや早めの到着)
長時間の乗り継ぎや、国際線で早めに空港入りする場合など、空港での「待ち時間の質」を上げたい人にぴったり。
シャワーや仮眠スペースがあるラウンジなら、体力の回復にも◎。
子連れ旅行や出張が多い人
子ども連れの場合、騒がしい空港のベンチで長時間過ごすのは大変。
落ち着いたラウンジ空間があれば、飲食やオムツ替えもスムーズ。
また、出張で移動が多いビジネスパーソンにも、仕事に集中できるスペースとして重宝されます。
コスパ重視で快適さを求める人
「空港で食事+ドリンクを買う」と意外と高くつくことも。
プライオリティ・パスがあれば、ラウンジ利用でその費用がまかなえるうえに、Wi-Fiや電源も完備。
快適さと実用性を求める旅好きにはまさにうってつけのサービスです。
よくある質問(Q&A)
ここで皆さんが気になるであろうことをQ&A方式でまとめておきます。
Q1. どの空港で使えるの?
プライオリティ・パスは世界145か国以上、1700以上の空港ラウンジで利用可能だよ。
日本国内では、成田・羽田・関西・中部・福岡などの空港に対象ラウンジがあるよ。
最新の情報は下の公式サイトやアプリで簡単に検索できるからチェックしてみよう。
Q2. 同伴者は利用できるの?
うん、同伴者も利用可能だよ。ただし、1人あたり約35ドル前後の料金が発生するのが一般的だよ。
一部のクレジットカード(例:アメックス・プラチナなど)では、同伴者1名まで無料になる特典もあるよ。
Q3. 利用回数に制限はある?
利用プランによって異なるよ。
- スタンダード:回数制限なし(都度料金が必要)
- スタンダード・プラス:年10回まで無料、それ以降は有料
- プレステージ:回数無制限で無料利用可能
クレジットカードに付帯している場合は、カード会社ごとの利用制限があるから要確認だね。
Q4. お酒は無料?食事の内容は?
多くのラウンジでは、ビール・ワイン・ウイスキーなどのアルコールが無料で提供されているよ(一部は有料、制限あり)。
食事はラウンジによって異なるけれど、軽食〜ビュッフェ形式までさまざま。
サンドイッチやスープ、ホットミール、スイーツなどが楽しめるラウンジもあるよ。


まとめ:プライオリティ・パスで空港時間をもっと快適に
プライオリティ・パスは、空港での待ち時間をただの「空き時間」から特別なひとときに変えてくれる、旅好きやビジネスパーソンの強い味方です。
ラウンジでの軽食やドリンク、Wi-Fi、シャワーなどのサービスを自由に使えるだけで、移動の疲れがぐっと軽減されます。
また、楽天プレミアムカードなどのクレジットカード特典を活用すれば、実質無料でプレステージ会員並みの恩恵を受けることも可能。
「空港をもっと快適に過ごしたい」「旅の質をワンランク上げたい」という方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?
旅行や出張が多い方にとって、確実に“元が取れる”一枚になるはずです!