中国生活

【2025年最新版】中国の高速鉄道の乗り方・チケット購入から乗車まで徹底解説

中国を旅行するなら、移動手段としてぜひ検討したいのが「高速鉄道(高鉄)」です。広大な国土をスピーディーかつ快適に移動できるこの高鉄は、日本の新幹線にも似た存在で、北京・上海・広州・深圳などの大都市はもちろん、地方都市へもアクセスがしやすくとても便利です。

しかし、言語の壁や駅の広さ、独特のルールなど、初めて利用する方にとっては少しハードルが高く感じるかもしれません。

この記事では、チケットの買い方から乗車・降車までの流れ、旅行者が気をつけたいポイントまでをわかりやすく解説します。この記事を読めば、誰でも安心して中国の高速鉄道を利用できるようになりますよ!

それではさっそく、乗り方の基本から見ていきましょう。

まるみ

高速鉄道が使えると色々な場所に出かけることができるね!

まるもん

そうだね。飛行機より安く、バスより早く移動できるよ!

1. 高速鉄道の基本情報:中国全土をつなぐスピーディーな移動手段

中国の高速鉄道(高鉄)は、国が力を入れて整備を進めてきた交通インフラのひとつで、今では世界最長の高速鉄道網を誇ります。都市間の移動を素早く、快適にしてくれるこのシステムは、旅行者にとっても非常に頼りになる存在です。

◆ 高速鉄道とは?

中国の高速鉄道は「高鉄(ガオティエ/高铁)」と呼ばれ、主に「CRH(China Railway High-speed)」と「CR(China Railway)」という車両形式が走っています。特に「CR400」シリーズは最新型で、日本の新幹線にも引けを取らないスタイリッシュなデザインと性能を誇ります。

◆ 走行速度はどれくらい?

路線によって異なりますが、一般的な運行速度は 時速200〜350km。たとえば、北京から上海までの約1,300kmの距離を、最速で4時間半ほどで移動できます。飛行機よりも時間が読みやすく、駅も街の中心部にあるため、トータルで見るととても効率的です。

◆ 主な人気路線

旅行者に人気のある路線は以下の通りです:

  • 北京 ⇔ 上海:最も有名な路線。観光や出張での利用も多い
  • 広州 ⇔ 深圳 ⇔ 香港:ビジネス都市間を結ぶ短距離ルート。日帰り移動も可能
  • 上海 ⇔ 杭州/蘇州/南京:江南エリアを巡る旅行に最適
  • 成都 ⇔ 重慶:四川エリアでの移動に便利

このように、高速鉄道は中国各地の観光名所をつなぐ強力な足として機能しています。

2. チケットの買い方:オンライン予約が断然おすすめ!

中国の高速鉄道に乗るためには、あらかじめチケットの予約が必要です。駅の窓口でも購入できますが、混雑や言語の壁を考えると、スマホやパソコンを使ったオンライン予約が断然おすすめです。

◆ オンライン予約(おすすめ)

中国の高速鉄道チケットは、次のような方法でオンライン購入できます:

  • 12306公式アプリ/公式サイト(中国鉄道部)
     → 中国人向けのアプリですが、外国人でも使えます。登録には少し手間がかかるものの、最安の正規価格で予約できます。
  • Trip.com(英語・日本語対応)
     → 外国人旅行者に特に人気。日本語で使えて安心です。手数料はやや高めですが、操作が簡単で旅行者に優しい設計。
  • Ctrip(携程旅行/中国の大手旅行アプリ)
     → Trip.comと同じ運営会社。英語・中国語で利用可能。

● パスポート番号の登録が必須

外国人が予約する場合、パスポート番号の入力が必要です。名前はパスポート表記通りのアルファベットで入力しましょう。

● チケットの受け取り方法

  • 自動券売機(中国語表示のみ/一部駅では不可)
  • 駅の窓口(パスポート提示で受け取り可能)
  • 電子チケット(Eチケット)対応路線も増加中
     → QRコードでそのまま改札を通れる駅もあります(駅や路線による)

※オンラインで予約しても、紙のチケットが必要な駅もあるので注意しましょう。

【体験談&12306アプリを使った予約の仕方】

①まずアプリを起動し、出発・目的地と利用したい日付を選択します。

②選択した日付で乗りたい時間を選択します。

③時間を選択すると席のクラスを選択することが出来ます。

➃席のクラスを選択したら、搭乗者情報を入力していきます。

⑤出発・目的地、日時、搭乗者情報を確認して後は支払いをするだけ。

※最初の時は使いにくさもあるかもしれませんが、使っているうちになれると思います。私は高速鉄道を利用する際はもうこのアプリしか使っていません。

◆ 駅の窓口で購入する場合

中国語ができなくても、紙に目的地・日付・時間を書いて見せればOKです。ただし…

  • パスポートの提示が必須
  • 窓口が混雑していることも多く、時間に余裕が必要
  • 駅員によっては英語が通じない場合も

そのため、やはり旅行者にはTrip.comやCtrip、その他アプリを使った事前予約が安心でスムーズです。

3. 駅での流れ:空港並みに余裕を持って行動しよう

中国の高速鉄道駅は、まるで空港のように広くてセキュリティも厳重です。日本の新幹線に比べて手続きに時間がかかるため、最低でも出発の30〜60分前には到着しておくことをおすすめします。

◆ 1. 駅に到着したら、まずセキュリティチェック

広州駅でのセキュリティ検査場

駅の入り口では、必ず荷物のX線検査ボディチェック(ゲート通過)があります。空港のようなイメージです。

  • 飲み物や刃物類は持ち込み制限あり(ペットボトルはその場で一口飲めばOKのことも)
  • パスポートやチケットをすぐに出せるように準備

◆ 2. チケットチェックと入場

改札エリア(待合室)に入る際、紙のチケット or 電子チケット(QRコード)とパスポートの提示が求められます。

  • オンライン予約の場合は、駅の窓口で事前に紙のチケットを受け取っておく必要がある駅もあるので注意。
  • 駅によっては、電子改札機でそのままQRコードをかざして入場できることもあります。

◆ 3. 電光掲示板でホームと改札口を確認

構内にある大きな電光掲示板(発車案内板)で、以下の情報を確認しましょう:

  • 列車番号(例:G102など)
  • 行き先
  • 改札口番号(例:票口 5)
  • 乗車開始時間(改札が開く時間)

※中国では、出発直前までホームに入れず、待合室で待機するスタイルが一般的です。掲示板に「检票中(改札中)」と表示されたら改札へ向かいましょう。

広い駅や混雑する時間帯では移動にも時間がかかるため、焦らないように事前に駅構内の案内図を調べておくと安心です。

4. 乗車の流れ:快適な車内で移動を楽しもう

改札を通過してホームに到着したら、いよいよ高速鉄道に乗車です。日本の新幹線と同じく、指定された座席に座るシステムなので、落ち着いて行動すれば問題ありません。

◆ 指定された号車・座席を確認

チケットには、列車番号・号車番号・座席番号が記載されています。たとえば「7号車 12A席」のように指定されているので、自分の車両を見つけて乗車しましょう。

ホームには各車両番号の表示もあり、乗り間違いを防げます。

◆ 荷物はどこに置く?

中国の高速鉄道には、各車両の端に大型スーツケース用の置き場があります。棚がいっぱいのときは、自分の座席付近のスペースや上部棚に置くことも可能です。

  • 貴重品は必ず手元に
  • 駅での混雑時などは、荷物の置き場を確保するのに少し早めに乗るのがおすすめです

◆ 車内の設備

高速鉄道の車内は清潔で快適。車両によって多少違いはありますが、主に以下の設備が整っています:

  • トイレ:各車両にあり、洋式もあり。比較的きれい
  • コンセント:多くの座席に設置(特に一等席や新型車両)
  • 飲料・軽食販売:ワゴンサービスが定期的に巡回(中国茶、ペットボトル、お菓子、カップ麺など)
  • エアコン完備:寒いと感じる場合もあるので、羽織ものがあると安心

◆ アナウンスは中国語+英語

主要都市間の列車では、アナウンスは基本的に中国語と英語の2か国語で流れます。停車駅や注意事項なども案内してくれるので、初めての人でも安心です。

また、到着前には「降車準備の案内」もあるので、慌てずに準備できます。

5. 降車後の流れ:スムーズに次の目的地へ移動しよう

目的地の駅に到着したら、周囲の人の動きに合わせて順番に降車します。高速鉄道の降車は日本と同様にとてもスムーズですが、降りた後の移動や切符の扱いには少し注意が必要です。

◆ 地下鉄やバスへの乗り換えが便利

多くの高速鉄道の駅は、都市の中心部や交通の要所にあります。駅によってはすぐ近くに地下鉄や市バスの乗り場があるため、そのまま目的地まで簡単にアクセスできます。

  • たとえば、広州南駅・上海虹橋駅・北京西駅などは地下鉄が直結
  • 駅構内に案内表示(中国語と英語あり)があるので、乗り換えも比較的わかりやすいです

旅行前に、目的地の最寄り駅からホテルや観光地までのアクセスを調べておくとよりスムーズです。

◆ 切符はすぐに捨てないで!

駅の出口(改札)では、電子チケットであればQRコードを再スキャン、紙の切符であれば再び挿入して回収される場合があります。

ただし、駅によっては紙の切符を提示して出場する必要がある場合もあるため、改札を完全に出るまでは電子チケットの画面や紙の切符を捨てずに持っておくのが鉄則です。

降車後の駅も広くて構造が複雑なことがありますが、案内板をしっかり確認すれば迷うことなく行動できます。人の流れについていくのも一つの手です。

6. 利用の注意点・旅行者向けのアドバイス

中国の高速鉄道はとても便利ですが、日本とは異なる点も多いため、事前に知っておくとスムーズに利用できます。特に初めての旅行者は、以下のポイントに注意しておきましょう。

◆ 旧正月・国慶節などはチケットが取りにくい!

中国では、旧正月(春節/1〜2月)や国慶節(10月初旬)などの大型連休に一斉帰省や旅行ラッシュが起きます。この時期は列車のチケットが発売と同時に完売するほどの激しい争奪戦に。

  • できるだけ早めの予約(発売開始日に)
  • 連休期間は避ける or 予定に余裕を持たせる

旅行の日程が重なる場合は、Trip.comなどの予約サービスでキャンセル待ち機能を活用するのも手です。

◆ 駅はとにかく広い!移動時間に注意

主要都市の駅は、空港のように広大な構造になっており、改札からホームまで10〜15分以上かかることも珍しくありません。構内で迷ったり、荷物を持っての移動で時間を取られることもあるため、

  • 出発の30〜60分前には駅に到着
  • 構内マップや案内表示を事前に確認

しておくと安心です。

◆ 電子決済しか使えない売店もある

駅構内の売店や自販機では、WeChat PayやAlipayなどの電子決済のみ対応という場合があります。現金やクレジットカードが使えないこともあるので、

  • 海外旅行者向けWeChat Pay/Alipayを事前に設定
  • 必要な飲み物や軽食は事前に購入

することをおすすめします。

◆ 「候車室(待合室)」で待機するスタイルに注意

中国の鉄道駅では、ホームに自由に行けるわけではなく、改札(検票)時間まで「候車室」と呼ばれる待合室で待機するスタイルが一般的です。

  • 大型のテレビ・電光掲示板あり
  • トイレや売店も完備されていて快適
  • 改札口が開いたら、電光掲示板に「检票中(改札中)」と表示される

時間まで落ち着いて待てる反面、出発時間ギリギリに到着すると改札が閉まってしまうこともあるので注意です。

7. まとめ:中国旅行での移動に、高速鉄道を活用しよう!

中国の高速鉄道は、スピード・快適さ・利便性の三拍子がそろった、旅行者にとって非常に頼もしい移動手段です。
日本の新幹線に近いシステムながら、独自のルールや手続きもあるため、初めての方には少し戸惑う場面もあるかもしれません。

ですが、今回ご紹介したように、

  • チケットの購入方法(オンライン予約がおすすめ)
  • 駅での流れ(早めの到着&セキュリティチェック)
  • 車内での過ごし方(快適な設備と座席)
  • 降車後のポイント(切符の扱い・乗り換え方法)

といった基本の流れと注意点を押さえておけば、誰でも安心して利用できます。

中国を旅行するなら、高速鉄道を使って複数の都市を巡るプランもおすすめ。時間の節約にもなり、現地の人々と同じように移動することで、よりリアルな中国の魅力にも触れられます。

ぜひ次回の中国旅行では、「高鉄」にチャレンジして、移動そのものを旅の楽しみにしてみてくださいね!

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