前編では、MUJI HOTEL SHENZHENのデザインやコンセプト、客室やレストランの魅力を中心にご紹介しました。
無印良品の家具や照明、自然素材を活かした空間の美しさ、そして「泊まるだけでなく無印の世界観を体験できる」というホテルならではの特徴をお伝えしましたが、実際に宿泊してみると、その魅力はさらに深く感じられます。
後編では、筆者自身の滞在体験をもとに、部屋の快適さや設備、サービスの使い心地を詳しくレポートします。
また、ホテル周辺の観光スポットやアクセスの便利さ、滞在中の過ごし方のアイデアもご紹介。
「深圳の中心地にありながら、静かで心地よく過ごせる場所」としてのMUJI HOTELの魅力を、より具体的にお伝えしていきます。
前回はホテルの施設についてを詳しく見てみたね!
そうだね!今回は実際に泊まった部屋の中の様子を詳しく見てみよう。ここではタイプBの部屋を紹介するよ!
部屋の設備と滞在の快適さ
ホテルのレセプションでチェックインの手続きをしたら、部屋のカードキーをもらいます。もらったら客室の階に行き、カードキーをかざして入室します。ちなみに、オートロックなので外出する際はカードキーを忘れないようにしましょう。


部屋に入ってカギを閉めると外からカードキーをかざしても入れないようになります。防犯のことも考えて占めておくと安全です。


客室に足を踏み入れると、まず感じるのは柔らかく落ち着いた空間の雰囲気です。窓から差し込む自然光が心地よく、部屋全体の雰囲気が柔らかく感じられます。
部屋全体のコンパクトさは感じますが、すべてが機能的に整えられているため窮屈さはなく、むしろ心地よさが増す印象。
必要なものだけが揃った空間だからこそ、都市の喧騒から離れてゆっくり過ごすことができます。
また、入ってすぐに一般的なホテルとの違いを感じるのが、壁に設置されているスピーカーです。このスピーカーを再生すると無印良品のお店で流れているBGMが流れます。



ベッドは無印良品オリジナルのマットレスと寝具が使用されています。
硬すぎず柔らかすぎず、体に沿う感覚があり、まるで自宅で眠っているかのような快適さです。
枕や掛け布団もシンプルながら質が高く、ゆったりとした睡眠をサポートしてくれます。ちなみに赤ちゃんを連れている場合は、ベビーベッドを用意してくれますので、お願いしてみても良いかもしれません。

バス・トイレのアメニティは必要十分で、かつ無駄がありません。
歯ブラシやシャンプー・コンディショナー、ボディソープは上質で使いやすく、バスルームも清潔感があり、広さも程よい設計。
レインシャワーや洗面台の水はけなど、細部にまで配慮が感じられ、日常の延長のように自然に使えます。


トイレはウォシュレットが設置されており、快適に使うことが出来ます。ウエットティッシュもあり、いつでも清潔に使うことが出来る状態になっています。



バス・トイレ以外のアメニティも充実しています。冷蔵庫の上にはミネラルウォーターとお茶が用意されていて湯沸かし器を使って楽しむことが出来ます。また、冷蔵庫の中にはペットボトルのお茶が用意されており、すぐに飲むことが出来ます。



テレビは高画質で大きなモデルが使用されています。HDMI端子のコードが用意されているのでパソコンやタブレットを接続して部屋でゆっくりと映画を見ることが出来ます。
また、中国のホテルでは珍しい加湿器が用意されているので、エアコンをつけて寝ても乾燥せずに寝ることが出来ます。


充電プラグは全タイプ対応しています。横にライトやカーテンの調整が出来るボタンがあります。起きるとき、寝るときにボタン一つで開閉できるのは非常にありがたい。
備え付けでコードレス充電のプラグもあります。



衣装棚にはバスローブや金庫、室内スリッパが完備されています。クリーニングをお願いする用紙もあるので、利用する場合はお願いする衣服と枚数を記載しましょう。




サービスと設備
チェックイン後にエレベーターに乗って客室に向かいますが、途中で会議室とジムの階があります。ここで降りると、まずはじめにちょっとした読書スペースと休憩室が広がります。
ライブラリー:無印良品の本や雑誌が並び、ゆったりした時間を過ごせる読書スポット。中国語だけでなく日本語の本も置かれています。時間をつぶしたりしたいときはこちらを利用すると良いと思います。ジャンルは絵本から小説まで多種多様です。


フィットネスルーム:コンパクトながら必要なマシンを揃え、滞在中に軽く体を動かすことができます。着替えをする場所は男女分かれており、荷物は施錠をして管理することが出来ます。タオルやシャワーも完備されているので汗を流してスッキリした状態で着替えることが出来ます。


荷物を預ける場所が電子キーになっているのは非常にありがたい。



ジム利用の規定。読んでから利用するようにしましょう。

私が滞在したときは利用者がほとんどいませんでした。開放感あふれる空間にランニングマシーンをはじめとした色々な機器が設置されていました。



ランニングマシーンは動画や音楽を聴きながら利用することが出来ます。2階から下の景色を見ながら、運動することが出来ます。


結構な重量も用意されてるので、軽めのトレーニングからハード系まで幅広く利用することが出来ます。

ちなみにここにある水は自由に飲むことが出来ます。トレーニング中はもちろん、部屋への持ち帰りも自由だそうです。細かなストレッチ器具もあるので試してみて下さい。

上記の設備に加え、スタッフの対応も丁寧で、言語サポートも完備。
中国語対応はもちろん、英語を話せるスタッフもおり、初めて中国を訪れる旅行者でも安心です。
チェックイン・滞在中の質問・観光案内など、細やかなサポートが整っているため、滞在全体がスムーズに過ごせます。
ホテル内の設備やサービスは、無印良品らしい「必要なものを必要な分だけ揃える」という哲学が貫かれており、
派手さはないけれど、滞在中のストレスを感じさせない快適さが随所に感じられます。
周辺観光・ショッピング情報
MUJI HOTEL SHENZHENは華強北(ファーチャンベイ)の中心に位置するため、滞在と街歩きを組み合わせやすい立地です。

華強北エリアの楽しみ方
周辺は電子街として知られ、最新のガジェットやパソコン周辺機器を見て回るのも一興。
通りにはカフェやスイーツショップも点在しており、歩き疲れたら落ち着いた空間でひと休みできます。
コンパクトながら活気あるエリアは、ホテルから徒歩圏内で手軽に探索できるのが魅力です。
近隣の観光スポット
- 深圳博物館:深圳の歴史や文化を知るのに最適。入場無料でゆっくり展示を見られます。
- 蓮花山公園:緑豊かな公園で散策や軽いハイキングが楽しめ、丘の上からは深圳市街を一望できます。
- 卓悦中心(ショッピングモール):ファッションや雑貨、レストランも充実。買い物や食事に便利です。
モデルプランの提案
- 午前:MUJI HOTELでゆったり朝食を楽しんだ後、華強北を散策
- 昼:近隣のカフェで休憩、ランチをMUJI Dinerまたは周辺レストランで
- 午後:深圳博物館や蓮花山公園で文化・自然を体験
- 夕方:卓悦中心でショッピングや夕食を楽しみ、ホテルに戻る

「ホテル+街歩き」を組み合わせることで、観光もショッピングも、さらにホテルでの滞在時間も無駄なく楽しめるプランが作れます。
MUJI HOTELを拠点にすると、深圳の都市観光と無印良品らしい落ち着いた滞在の両方をバランスよく楽しむことができます。
【体験談&実は近くにある石柱充電スポット】
実はこのMUJI HOTELの近くには深圳で話題になった石柱充電スポットが存在します。この日も多くの人が利用していましたが、スマートフォンを石柱に置くだけで充電ができる珍しいスポットです。



石柱にあるQRコードを読み取り、同意のボタンを押して石柱にスマートフォンを置くと充電することが出来ます。動画が流れてくるので見ながら時間をつぶして、充電を待つことも出来ます。


宿泊料金と予約方法
MUJI HOTEL SHENZHENの宿泊料金は、季節や予約状況によって変動しますが、目安としては以下の通りです。
- Type A:1泊 約900元
- Type B:1泊 約1,100元
- Type C:1泊 約1,400元
- Type D:1泊 約1,600元
- Type E:1泊 約1,900元
繁忙期や連休、イベントシーズンは料金がやや高めになるため、事前予約がおすすめです。
予約方法の比較
- 公式サイト:最新の空室情報と公式プランを確認できる。キャンセル規定も明確で安心。
- Trip.com / Ctrip:中国国内サイトで予約がスムーズ。多言語対応で支払いも柔軟。
- Booking.com:海外からの予約に便利。ポイント還元やプロモーションも活用可能。
コスパ面の総評
MUJI HOTELは、中心地にあり、無印良品の世界観を体験できることを考えると、価格以上の価値を感じられる滞在です。
客室はコンパクトながら快適で、設備やサービスも整っており、都市観光とホテル滞在を両立できる点は大きなメリット。
特に「静かで落ち着いた空間で過ごしたい」「無印良品ファンでホテル体験も楽しみたい」という人には、十分に満足できるコスパと言えるでしょう。
後編まとめ
MUJI HOTEL SHENZHENは、深圳旅行で**「静けさとデザイン」を重視する人**に特におすすめのホテルです。
華強北という便利な立地にあり、観光やショッピング、ビジネスにもアクセスしやすく、都市滞在を効率よく楽しむことができます。
客室はコンパクトながら快適で、家具・寝具・照明まで無印良品の世界観が体験できる点が最大の魅力。
さらに館内サービスや共用設備も整っており、ホテルで過ごす時間自体が旅の価値を高めてくれます。
無印良品ファンなら、一度は泊まりたい**“ブランド体験型ホテル”**として、滞在自体を楽しむ旅が実現。
深圳の都市観光と静かなホテルステイを両立させたい人に、まさに理想的な宿泊先と言えるでしょう。


