中国生活

【前編】MUJI HOTEL SHENZHEN宿泊レポ|無印良品の世界観に包まれるデザインホテル

旅先でも「無印良品らしい落ち着きと心地よさ」を感じたい——そんな方にぴったりのホテルが、中国・深圳の中心地にあります。

それが MUJI HOTEL SHENZHEN(無印良品ホテル深圳)
2018年、世界で初めてオープンしたMUJI HOTELとして注目を集め、今では「シンプルで上質な滞在を楽しめるホテル」として多くの旅行者に支持されています。

場所は、深圳でもにぎやかなエリア・華強北(ファーチャンベイ)
電子街や商業施設が立ち並ぶ都市の中心にありながら、一歩足を踏み入れるとそこはまるで別世界。
木の温もり、やわらかな照明、静かな空気——喧騒の中で“静かに整う時間”を過ごせる場所です。

この前編では、そんなMUJI HOTEL SHENZHENのデザインやコンセプト、館内の特徴を中心にご紹介します。
「なぜこのホテルが多くの旅人に選ばれているのか」を、実際の雰囲気とともにお伝えしていきます。

まるみ

MUJI HOTELは全世界で3つしかないホテルだよね!

まるもん

そうだね!北京と銀座、そしてここ深圳にあるよ!珍しい機会だからぜひ泊ってほしい場所だよ!

ホテルの基本情報

MUJI HOTEL SHENZHENは、深圳を代表するショッピングエリア華強北(ファーチャンベイ)の中心にあります。
地下鉄2号線・7号線の「華強北駅」直結
という抜群のアクセスで、雨の日でもほとんど濡れずに到着できる便利な立地です。

ホテルは、無印良品の施設の中にあり、
2階はMUJI STORE(無印良品の店舗)MUJI Diner(無印良品食堂)、3階は会議室とジム、4階から6階がMUJI HOTELの客室フロアになっています。

チェックインはシンプルでスムーズ。落ち着いたウッド調のロビーで、スタッフが丁寧に対応してくれます。言語は中国語でも英語でもどちらでも話すことが出来ました。中国で英語で対応できるスタッフがいるのは珍しいので、大変ありがたいです。
チェックインは14:00、チェックアウトは12:00。ゆっくりとチェックアウトが出来るのもありがたいです。

タブレットの画面に表示されているQRコードを読み取ると、フロントと直接やり取りができるようになります。事前にWeChatをダウンロードしておきましょう。

華強北という賑やかなエリアにありながら、ホテル内は驚くほど静か。
「無印良品の世界観の中でゆっくり休みたい」「観光もショッピングも楽しみたい」
そんな旅行者にとって、まさに理想的な拠点です。

デザインとコンセプト

MUJI HOTEL SHENZHENの設計テーマは、無印良品が掲げる理念——
アンチラグジュアリー(反・贅沢)”“アンチチープ(反・安っぽさ)”

派手な装飾や高級感で魅せるのではなく、
「必要なものを、必要な分だけ、心地よく使う」という無印良品の哲学をそのまま空間に落とし込んでいます。

館内に足を踏み入れると、まず感じるのは“素材の静けさ”。
木、石、布といった自然素材を中心に構成された内装は、どこを見ても穏やかで落ち着いた印象。
壁や床、家具のトーンが統一され、照明も柔らかく、心がすっと整うような空間が広がります。

客室やロビー、廊下に至るまで、使われている家具や照明はすべて無印良品の製品
ベッド、デスク、ソファ、アロマディフューザーに至るまで、「お店で見たあの無印アイテムを実際に使って過ごせる」体験ができます。
つまりこのホテルは、単なる宿泊施設ではなく、
無印良品の世界観を五感で体験できるショールームのような存在なのです。

どこを見ても派手さはありませんが、
その“何も足さない美しさ”こそが、このホテルの最大の魅力。
忙しい都市・深圳の中で、心と体を静かにリセットできる空間がここにあります。

【体験談&ホテル横にある無印良品】

無印良品の商品を楽しめるMUJI HOTELですが、実際にホテルの横には無印良品のお店があります。家具や生活用品、食べ物など色々と売られていて、一般的な店舗と同じように購入が出来ます。

客室タイプ紹介

MUJI HOTEL SHENZHENの客室は、用途や広さに合わせてType A〜Type Eの5タイプが用意されています。
どの部屋も共通しているのは、“必要なものを必要な分だけ備えた”シンプルで無駄のないデザイン。
空間全体に「整う」感覚が漂い、初めて訪れても自分の家のように自然にくつろげます。

Type A

最もコンパクトなスタンダードルーム。
26~28㎡ながら、ベッド・デスク・収納が機能的に配置されており、ひとり旅や出張にもぴったり。
壁にはやわらかな間接照明が施され、読書やPC作業をしても目に優しい明るさです。

MUJI HOTEL

Type B

少し広めのタイプで、カップルや友人同士の滞在におすすめ。
木の香りが心地よいフローリングと、シンプルなファブリックのソファが落ち着いた印象を与えます。
バスルームにはレインシャワーがあり、旅の疲れをゆっくり癒せます。

Type C

38~39㎡前後のゆとりある空間。
大きな窓からは華強北エリアの街並みを望むことができ、
ライティングデスクや読書灯、加湿機能付き空気清浄機など設備も充実。
長期滞在にも快適な仕様で、静かに過ごしたい人に特に人気です。

MUJI HOTEL

Type D

かなりゆったりとすることのできる42~46㎡前後の広めの空間。
部屋には浴槽があり、無印の落ち着いた雰囲気を味わいながら入浴することのできる部屋になっています。
広めのソファでくつろぎながら、快適な時間を過ごすことが出来ます。

MUJI HOTEL

Type E

最上位のクラスとなる51~61㎡前後の大きな空間。
部屋の中で無印の商品、雰囲気を存分に楽しめる空間となっています。
短期滞在だけでなく、ホカンスとして楽しめる部屋となっています。

MUJI HOTEL

どの部屋も共通しているのは、“コンパクトなのに心地よく過ごせる工夫”
家具の角が丸く設計されていたり、コンセントの位置が使いやすかったりと、細やかな配慮が随所に感じられます。
インテリアは木のぬくもりと白い壁を基調に、余計な装飾がない分、滞在する人の時間の流れが穏やかに感じられます。

まるで“泊まれる無印良品”という言葉がぴったりの、機能美に満ちた空間です。

MUJI Diner(レストラン)紹介

MUJI HOTEL SHENZHENの地下1階には、無印良品が運営するレストラン 「MUJI Diner(無印良品食堂)」 が併設されています。
宿泊者はもちろん、地元の人々にも人気のスポットで、
「旅先で“いつものごはん”を安心して食べられる場所」として評判です。

レセプションの横からすぐにレストランに入ることが出来ます。
レストランの厨房がこちら。シンプルできれいなデザインになっています。清潔感があり、不快感を全く感じさせない雰囲気となっています。
持ち帰りや一般の利用者はこちらで注文、支払いを行います。
レジ横に進んで行き、商品の受け取り口に行きます。
商品を受け取る場所がこちら。待っていると出来立ての料理を渡してくれます。
ちなみに席について食事をしたい場合は席にあるバーコードから注文をします。

店内は木の温もりに包まれた、静かで落ち着いた雰囲気。
朝はやわらかな日差しが入り、夜は照明が少し落ちて穏やかな空気に。
どの時間帯に訪れても、ゆったりとした時間が流れています。

🍳 朝食

朝食は、宿泊プランに含まれるビュッフェスタイル。
和食・中華・洋食がバランスよく並び、豆腐やおかゆ、蒸し野菜など、体に優しいメニューが中心です。
見た目はシンプルですが、一口食べると素材の味わいがしっかり感じられます。
特に、無印らしい木製トレイと器の組み合わせが、朝から穏やかな気持ちにさせてくれます。

朝の込み具合を図示してくれている所が非常にありがたい。
席について食事をします。自分の好きな場所で朝食を頂けます。

日本の料理

中国風の食事だけでなく、日本式の食事があります。どの味付けも日本で食べるような優しく、おいしい味付けになっており朝からホッとします。
こちらはおでん。出汁が効いていて本当においしかったです。
こちらは炊き込みご飯。お米は違えど、味は日本で食べる炊き込みご飯を感じられました。
カレーは中辛ぐらい。そこまで辛くないので食べやすかったです。

パンやフルーツ、サラダ

深圳の土地特有のフルーツが楽しめるのも良い。無くなってもどんどん補充をしてくれます。
新鮮でシャキシャキと美味しいサラダもふんだんにありました。

その場で作ってくれる料理

その場で作ってくれるメニューもあります。ラーメンやワンタンなど朝から温まるメニューが注文できます。何度でも注文できるので私は2回ほど注文しました。
ラーメンは無印で食べたことのある、豚骨の効いた美味しい味でした。
ワンタンは海老、のり、ネギ、パクチーをトッピングして食べました。

カフェ

コーヒーも飲み放題。その場で飲んでも、持ち帰っても良い。

🍽️ ランチ・ディナー

昼と夜は、宿泊者以外の一般利用も多く、ローカル客にも人気。
メニューは、日本食をベースにしながらも、地元・深圳の食材を取り入れたものが多く、
焼き魚定食やハンバーグ、季節の野菜料理など、どれも素朴で飽きのこない味わいです。
また、チャーハンやスープなどの中華系メニューも用意されており、
“異国でも日本人の舌に合う食事”が楽しめるのも魅力。

今回はこちらのタンステーキと焼うどんを注文しました。
飲み物はグレープ味の炭酸ジュース。
中国ではソース味で頂ける焼きそばがあまりないので、懐かしさを感じました。
タンステーキはそても柔らかく食べやすかったです。周りにある温野菜もポイントが高かったです。

☕ カフェタイム

食事の後は、併設のカフェスペースでコーヒーやデザートを。
無印良品のカップやお皿で提供されるシンプルなスイーツは、見た目も控えめながら温かみがあります。
静かな音楽と照明の中で過ごすティータイムは、まさに「心が整う」時間です。

この日はカフェの利用者が少なく、ゆったりとした雰囲気でした。

全体を通して、MUJI Dinerの魅力は派手さではなく、
“素材そのものの美味しさを丁寧に引き出す”という無印良品らしい哲学。
旅の合間に、体にも心にもやさしい食事を楽しめる場所です。

前編まとめ

MUJI HOTEL SHENZHENは、単なる宿泊施設ではなく、無印良品の“哲学と美意識”を体験できる場所です。
派手さや豪華さとは無縁でありながら、細部まで計算された心地よさがあり、
まるで“住まうように泊まる”という言葉がぴったり。

木や石、布といった自然素材に包まれ、
必要なものだけが美しく整った空間で過ごす時間は、忙しい旅の中で心を静かに整えてくれます。

ここには「泊まる」以上の価値があります。
無印良品が大切にしてきた、“シンプルで豊かな暮らし”をそのまま体感できるのが、このホテルの魅力です。

次回の【後編】では、実際に宿泊して感じた快適さやサービス、
さらにホテル周辺のおすすめスポット・観光情報を詳しくご紹介します。
MUJI HOTEL SHENZHENでのリアルな滞在体験を、どうぞお楽しみに。

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