赤ちゃんと一緒に行く海外旅行――初めての体験にワクワクする一方で、心配ごとも尽きません。
「荷物が多くて移動が大変」「長時間の飛行機で泣いてしまったらどうしよう」「現地でミルクや離乳食はどうする?」など、出発前から不安になるママ・パパも多いのではないでしょうか。
実際、赤ちゃん連れの旅行では、
- 長時間移動によるぐずりや泣き声
- 環境の変化での寝付きの悪さ
- ミルクや離乳食を作るためのお湯や器具の確保
- 外食時の食べこぼしや衛生面の心配
- かさばるオムツやベビー用品の荷物問題
…といった“あるあるトラブル”がつきものです。
でも、そんな時に役立つのが「持って行ってよかった!」と心から思える便利グッズたち。
今回の記事では、私自身や他の旅行ママ・パパの声を参考に、赤ちゃん連れの海外旅行をぐっと快適にしてくれるおすすめアイテム7選をご紹介します。
赤ちゃんを旅行に連れていくときに役立つアイテムにはどんなものがあるのかな?
今回は感想とセットで私が実際に使っているものを写真で見せるよ!日本でも同じものが買えるようにリンクも貼っておくね!
アイテム別紹介
1. ベビーシート立ち上がり防止ベルト
① どんなシーンで使えるか
飛行機やレンタカーでの移動中、赤ちゃんが立ち上がってしまうと危険ですし、親も気が気ではありません。特に海外旅行では長時間移動が多く、赤ちゃんが退屈して動きたがる場面も増えます。ベビーシート立ち上がり防止ベルトは、そんな時に赤ちゃんを安全に座らせておくための必須アイテムです。
② 使い方やポイント
ベビーシートや航空会社の提供するチャイルドベルトに追加で装着し、赤ちゃんをやさしく固定します。完全に動きを封じるわけではなく、立ち上がる危険な姿勢だけを防ぎます。飛行機では離着陸時の安全確保、レンタカーでは急ブレーキ時の転倒防止にも有効です。
③ 選ぶときのチェックポイント
- 装着や取り外しが片手でも簡単にできるか
- 調整ベルトの長さや幅が赤ちゃんの体型に合うか
- コンパクトに折りたためて持ち運びやすいか
- 航空会社やレンタカーで使用可能か事前に確認
【体験談&実際に使った感想】
私がこのベルトを使うタイミングは長時間のフライトのときもそうですが、飲食店で子どもをベビーチェアに座らせるときです。中国旅行で火鍋や焼き肉など熱い料理が提供されるときはなおさらつけていることが多いです。取り付けまでは時間がかかりますが、どの国でも使えなかったことはなかったのでぜひ、赤ちゃん連れの方はご検討下さい。下の写真は私の使っている立ち上がり防止ベルトです。

2. 赤ちゃん防音ヘッドフォン
① どんなシーンで使えるか
飛行機のエンジン音、空港のアナウンス、観光地の騒音…赤ちゃんの耳はまだ敏感で、大きな音に驚いて泣いてしまうこともあります。防音ヘッドフォンはそういった音から耳を守り、落ち着いて過ごせる環境を作ります。花火大会やライブなどのイベントでも活躍します。
② 使い方やポイント
赤ちゃんの耳全体をやさしく覆い、しっかりフィットさせます。最初は慣れさせるために家で短時間試着し、違和感を減らしておくと本番でスムーズ。旅行前に数回練習しておくのがおすすめです。
③ 選ぶときのチェックポイント
- 柔らかいクッション素材で耳を圧迫しないか
- 軽量で長時間つけても疲れにくいか
- 0歳〜対応か月齢確認
- 安全基準を満たした商品か(CEマークなど)
【体験談&実際に使った感想】
私がこれを探すようになったきっかけは赤ちゃんが生まれてから、飛行機に乗ったり、花火を見に行ったり、街中でなっている音楽を聞いたときに子どもが泣き出したことでした。最初はなぜ泣くのかかわかりませんでしたが、回数を重ねるたびに音に敏感に反応していることが分かりました。そこからこの商品を探し、つけてみるとこれまで泣いていた赤ちゃんがそれぞれの場面に遭遇しても泣かなくなりました。赤ちゃんは音に敏感だそうなので、大きな音に遭遇する回数が多い方は持っておくと安心だと思います。私の買った上の商品はつけやすくフィット感が良いので、つける際にぐずったりすることはありませんでした。

3. コードレス湯沸かしポット
① どんなシーンで使えるか
海外のホテルでは客室にポットがない、またはお湯の清潔さが気になる場合があります。そんな時に自分専用のコードレス湯沸かしポットがあれば、場所を選ばず安全なお湯を用意でき、ミルク作りや離乳食の温めが可能です。夜中の授乳や、空港の待ち時間にも便利。
② 使い方やポイント
ポットに必要な量の水を入れ、スイッチを入れるだけ。0.3〜0.5L程度の小型タイプなら持ち運びも簡単。保温機能付きなら、夜中の授乳にもすぐ対応できます。
③ 選ぶときのチェックポイント
- 充電する際、海外の電圧(220Vなど)に対応しているか
- 沸騰までの時間
- 安全ロック機能や転倒時の漏れ防止設計があるか
- 収納ポーチ付きだと荷物に入れやすい
【体験談&実際に使った感想】
私が実際に経験した話ですが、ヨーロッパ旅行中のあるホテルの部屋にポットがない時がありました。お湯をもらう場合はロビーに行って食堂のコーヒーメーカーからお湯をもらわなくてはならず、必要なときにすぐにミルクを作れない状態がありました。ただその時、コードレス電気ポットを持って行っていたので部屋でも熱湯を作ることが出来て大変助かりました。中国では空港や駅、スーパーで給湯器が普及しており、あまり使うことがありませんが、ヨーロッパ圏に旅行しに行ったときは使うことが多かったように思います。ホテル内やレストラン、野外で使えるようにコードレスのものにしておくことが無難だと思います。下の写真は上の商品とは異なりますが、同じような形をしています。

4. ミルクの使い捨て哺乳瓶

① どんなシーンで使えるか
観光中や移動中にミルクを作る時、哺乳瓶の洗浄や消毒はほぼ不可能です。使い捨て哺乳瓶なら、開封して使ったらそのまま処分できるため、衛生面でも安心。特に飛行機や長距離移動では救世主的存在です。
② 使い方やポイント
滅菌済みのボトルを開封し、粉ミルクとお湯を入れて授乳。使い切りなので衛生的。旅行中は日数分+予備を持っておくと安心。
③ 選ぶときのチェックポイント
- 月齢や吸い口の硬さが赤ちゃんに合うか
- 滅菌済みかどうか
- 廃棄しやすい形状か(現地でのゴミ事情も確認)
【体験談&実際に使った感想】
正直な所、この商品が一番旅行に行く際に役立っています。旅行に行くと困るのが哺乳瓶の使用です。飲ませるまで衛生状態を保つことはもちろんのこと、使い終わってからの洗浄についてもしっかりと行わなければなりません。ただ、それらを終始きっちりと行うことは旅行中で移動の多いイレギュラーの中で難しいです。そんなときに役立つのがこの使い捨て哺乳瓶です。小分けになっているため、衛生環境を守ることが出来ますし、使い終わったら捨てるだけ。熱湯による変形もなく、こぼれることもないので大変助かっています。お子様連れの方もぜひ試してみて下さい。下の写真は上の商品とは異なりますが、ほぼ同じような形状をしています。

5. 離乳食の使い捨てスプーン

① どんなシーンで使えるか
旅行中の外食や観光地で離乳食をあげる時、洗浄できない環境でも衛生的に使えます。機内食に付いてくるスプーンが赤ちゃんに合わない場合も、これがあれば安心です。
② 使い方やポイント
個包装タイプを持ち歩き、使ったらそのまま捨てます。硬さや口当たりを事前に試しておくと、食べやすさが違います。
③ 選ぶときのチェックポイント
- 赤ちゃんの口に合う形状と柔らかさ
- BPAフリーなど安全素材
- コンパクトで軽いパッケージ
【体験談&実際に使った感想】
使い捨て哺乳瓶と同じぐらい助けてもらっている商品がこの使い捨てスプーンです。私は旅行中、レトルトパックの離乳食を携帯しますが、その時に必要となるのがスプーンです。お店のものを使おうと思っても、衛生面が気になったり、長さが足りなかったり、赤ちゃんの口の大きさに合わない時が多くあります。そのため、事前に用意した使い捨てスプーンであれば衛生面を確保しながら、赤ちゃんに合ったものを用意できるので旅のお供にはぴったりです。上の写真とは商品が違いますが、同じようなものを用意すれば安心です。

6. 離乳食の使い捨てエプロン

① どんなシーンで使えるか
赤ちゃんの食べこぼしは日常茶飯事ですが、旅行中は服の替えが限られています。使い捨てエプロンなら、食事後にそのまま処分でき、服を汚さずに済みます。
② 使い方やポイント
首にかけるだけ。ポケット付きタイプなら落ちた食べ物もキャッチでき、服や床の汚れを防ぎます。
③ 選ぶときのチェックポイント
- 防水加工であるか
- ポケット付きかどうか
- 粘着テープやマジックテープでしっかり固定できるか
【体験談&実際に使った感想】
旅行に行くと手持ちの荷物を出来る限り少なくしたい人が多いと思います。特に服に関しては日に何度も着替えさせることができません。そんな中で助かるのがこの使い捨てエプロンです。食べこぼしを防いだり、お茶を飲んだときにこぼれてしまっても服を濡らすことがないようにできます。使い捨て哺乳瓶やスプーンとセットで携帯しておくと安心です。旅行中の洗濯回数を減らすことも出来るのでぜひ活用してみて下さい。

7. オムツの圧縮袋

① どんなシーンで使えるか
旅行中の荷物でかさばるものNo.1はオムツ。そのまま入れると本当に場所を取ります。圧縮袋があれば、スーツケース内のスペースを大幅に節約でき、その分他の物を多く入れることが出来ます。
② 使い方やポイント
袋にオムツを入れ、くるくる巻いて空気を抜くだけ。ポンプ不要で手軽に使えます。
③ 選ぶときのチェックポイント
- 防水機能があるか
- チャック付きでしっかり密閉できるか
- 繰り返し使える耐久性があるか
【体験談&実際に使った感想】
旅行で持っていく服などを最低限にしても、かさばってしまうのが赤ちゃんグッズ。中でもおむつは、長期旅行の際はスーツケースの4分の1ぐらいを占めてしまいます。私はそれに使い捨て哺乳瓶やスプーン、エプロン、離乳食、ミルク缶などを入れるのでスーツケースの半分は赤ちゃんのものになってしまいます。この時に毎度役立っているものが圧縮袋です。オムツのかさが減るので、その分服や他の便利グッズを入れるようにしています。旅の終盤で使い終われば赤ちゃんや自分の洗濯ものを入れればよいので最後まで有効活用できますよ!

持ち運び&パッキングのコツ
圧縮袋は「行きより帰り」に活用
旅行の行きはオムツや離乳食、着替えなどでパンパンでも、帰りは使用済み衣類やお土産が加わってさらにかさばります。
そこでおすすめなのが、「圧縮袋は行きではなく帰り用にとっておく」こと。新品オムツは柔らかくて潰れやすいので圧縮効果が薄いですが、帰りは洗濯前の服を入れることで大幅にスペースを節約できます。
💡 ワンポイント
- 圧縮袋を使うのは「最終日パッキング」のタイミングに限定
- 手巻き式ならポンプ不要でどこでも使える
「スーツケース」と「機内持ち込み」で役割を分ける
赤ちゃん連れの旅行では、必要なものをすぐ出せるかが大事です。
そこでおすすめは、スーツケースは「宿泊用のベース」、機内持ち込みやマザーズバッグは「移動中のサバイバルセット」として役割を完全に分ける方法です。下に私がいつも分けている時の例を挙げておきます。
機内持ち込み用の中身
- ミルク(小分け)+使い捨て哺乳瓶
- 防音ヘッドフォン
- おむつ数枚+使い捨ておしりふき
- 使い捨てスプーン・エプロン
- 薄手のブランケット(冷房対策)
スーツケースの中身
- 滞在日数分のオムツ(帰りは圧縮)
- 予備の離乳食や哺乳瓶
- 湯沸かしポットなどの電化製品
- 替えの衣類や洗濯ネット
こうすることで、「機内や移動中に必要なものが奥底に埋もれて出せない!」という事態を防げます。
100均やネットで手に入るグッズを活用
高価な専用品を揃える必要はありません。100均やネット通販でも十分に代用できるグッズがあります。
おすすめ代用品・購入先例
- 圧縮袋 → 100均の衣類圧縮袋(防臭タイプがおすすめ)
- 使い捨てスプーン・エプロン → セリアやダイソーのベビー食事グッズ
- 湯沸かし → 海外対応の小型ポット(ネットで1,000円前後)
- 防音ヘッドフォン → キッズ用イヤーマフ(ネットで1,000円前後)
💡 工夫ポイント
- 旅行前に家で試して赤ちゃんが嫌がらないか確認
- かさばるものは現地調達(紙おむつやおしりふきはスーパーや薬局で)
- 逆に現地では手に入りにくいもの(粉ミルクの銘柄など)は必ず持参
荷物の「見える化」でストレス減
出発前に荷物をカテゴリーごとにジッパーバッグや巾着に入れておくと、探す手間がなくなります。
「ミルクセット」「おむつ替えセット」「食事セット」などラベリングしておくと、パパや祖父母もすぐ取り出せます。
💡 ラベル例
- 🍼 ミルクセット(粉ミルク、哺乳瓶、湯沸かし用カップ)
- 👶 おむつ替えセット(オムツ、おしりふき、防臭袋)
- 🍚 食事セット(離乳食、スプーン、エプロン)

まとめ
赤ちゃんとの海外旅行は、事前準備のひと手間が旅のストレスを大きく減らしてくれます。
確かに、便利グッズはひとつひとつ見ると「これも持って行くの?」と思うかもしれません。ですが、長時間移動でのグズり防止や、急な食事・おむつ替えのスムーズさ、現地での衛生管理を考えれば、その価値はとても大きいものです。
今回ご紹介したアイテムたちは、どれも「持って行ってよかった!」と感じられる実用性の高いものばかり。特に初めての海外旅行では、慣れない環境に赤ちゃんも親も戸惑う場面が多いですが、こうした準備をしておけば、落ち着いて対応できる安心感があります。
準備をしっかり整えたら、あとは旅先での新しい景色や文化、そして家族の思い出作りを楽しむだけ。
「大変そう…」と感じる赤ちゃん連れ海外旅行も、事前の工夫と便利グッズの力で、笑顔あふれる時間に変わります。