中国旅行中、スーパーやコンビニ、街角の小さな文具店でふと目にするカラフルなお菓子たち。見慣れないパッケージに、ちょっと怪しげな味の予感……でもそれがクセになるんです!
中国の駄菓子は、「どこか懐かしいのに、日本とは全然違う!」そんな不思議な魅力が詰まっています。子ども向けはもちろん、大人もハマってしまうスナックや飴、ゼリー、乾物系おやつまで、そのバリエーションは驚くほど豊富。
今回は、私も実際によく食べる中国の「昭和感」漂うローカル駄菓子たちを、日本人目線でピックアップしてご紹介します。旅の合間にちょっとつまんでみたり、お土産にしても面白い!そんな“中国のちょっと変わったお菓子ワールド”を一緒にのぞいてみましょう。
中国にはどんなお菓子があるのかな?
中国の駄菓子には面白いものがいっぱいだよ!甘いのから本当に辛いものまで色々あるよ!
中国の駄菓子とは?

「駄菓子」と聞くと、日本では子ども向けの安くて小さなお菓子を思い浮かべますが、中国にも同じような存在があります。中国ではこうしたお菓子は「小吃(シャオチー)」ではなく、「零食(リンシー)」や「小零食(シャオリンシー)」と呼ばれ、スーパーやコンビニ、文房具店などで気軽に買うことができます。
対象は子どもに限らず、大人にも人気。特に仕事や勉強の合間につまむ“間食”として親しまれており、オフィスの引き出しや学生のカバンに入っていることもしばしばです。
日本の駄菓子と比べると、中国のものはちょっと刺激的。例えば、
- 見た目がとてもカラフル(時には蛍光色⁉)
- 辛い・酸っぱい・しょっぱいなど、味がとにかく濃い
- どこか謎めいたキャラクターやパッケージデザイン
など、見ても食べても驚きの連続。日本の“懐かしい”とはまた違う、独特な魅力にあふれています。
一度は試したい!定番の中国駄菓子ベスト9選
中国の駄菓子には、日本では見かけないユニークなお菓子がたくさんあります。中には見た目がちょっと怪しかったり、名前からは味が想像できなかったり…でも、それがまた面白い!
ここでは、中国旅行中にぜひ手に取ってみてほしい定番の駄菓子を9種類ご紹介します。スーパーやコンビニで気軽に買えるものばかりなので、お土産や旅のおやつにもぴったりです!
① 干脆面(ガンクイミエン)|ラーメンスナック系
日本の「ベビースターラーメン」にも似ていますが、中国の干脆面は袋入りインスタント麺をそのままバリバリ食べるスタイル。袋の中には調味料が別添えされているものもあり、自分でふりかけてシャカシャカと味付けしてから食べます。
- 子どもだけでなく、大人も懐かしむ定番スナック。
- ピリ辛味、バーベキュー味、牛肉風味など種類豊富。
- 一袋1元〜2元程度と非常に安く、コスパ抜群。


② 辣条(ラーティアオ)|ピリ辛スティック
中国駄菓子界の“問題児”ともいえる辣条。見た目はスティック状の肉…ですが、実は大豆タンパクなどを加工した植物性の食品です。食感はちょっとモチモチしていて、ピリッと辛くて甘辛く、独特の旨味があります。
- 学生や若者に絶大な人気。SNSでも話題に。
- 食べ始めたら止まらないという中毒性あり。
- ピリ辛〜激辛までレベルがあるので注意!


③ 话梅(ホワメイ)|酸っぱい梅のおやつ
「話梅」は塩や砂糖、スパイスで味付けされた干し梅。梅干しよりも乾燥していて、食感はやや硬め。しょっぱい・酸っぱい・甘いが合わさった複雑な味わいで、口の中がさっぱりするので口直しにぴったりです。
- お茶請けや乗り物酔い対策としても重宝。
- 食べ慣れないと最初はびっくりするかも。
- 複数の味がミックスされた「什锦话梅(ミックス梅)」も人気。


④ 吸吸果冻(チューチューゼリー)|吸うタイプのゼリー
日本の「チューペット」や「プッチンプリンのミニ版」を想像させる、吸って食べるタイプのゼリー。果物のフレーバーが豊富で、冷やすとより美味しく食べられます。
- ブドウ、リンゴ、オレンジ、ライチなどフレーバー多数。
- 小分けでパーティーや子どものおやつに便利。
- 安全性に注意して購入するなら、大手メーカー製が◎。


⑤ Q糖(チータン)|カラフルでモチモチのグミ
中国のグミ「Q糖(Qは“もちもち”の意味)」は、とにかく見た目がカラフルでポップ。味が濃いめで、甘さも強めなものが多いです。日本よりも“歯ごたえ重視”なものが主流。
- タピオカの「もちもち感」が好きな人には◎
- 見た目が可愛いのでSNS映えも狙える
- 甘いだけでなく、スパイシーなグミも存在!


⑥ 水果糖・跳跳糖|クラシックなキャンディ&パチパチキャンディ
水果糖(フルーツキャンディ)は、昔ながらのカラフルなキャンディ。跳跳糖は、口の中でパチパチ弾けるお菓子で、日本でも一時期ブームになった“パチパチキャンディ”とほぼ同じ。
- レトロなパッケージがかわいい
- 昔ながらの屋台や文房具店に多い
- 1袋にたくさん入っていてお得感あり


⑦ 甘草梅・陳皮糖|漢方風駄菓子
中国ならではの“体に良さそう”な駄菓子。甘草(リコリス)入りの干し梅や、陳皮(みかんの皮の乾燥)を使った飴など、薬膳のような味が特徴です。
- 味は独特だが、慣れるとクセになる。
- 喉にやさしい、食後にすっきりする系のおやつ。
- 甘さ控えめで大人にも人気。


⑧ チーズ&魚スナック系|大人のおやつにも◎
チーズ風味のクラッカーや、魚のすり身を加工したソーセージ、ジャーキー風スナックなども、中国の駄菓子コーナーではよく見かけます。
- ビールやお酒に合う「おつまみ系」も多数。
- パッケージが日本語風なものもあり、つい手に取ってしまう。
- 味は意外としっかりしていて満足感あり。


⑨ ご当地限定の駄菓子|地域ごとの味を楽しもう
中国は広い!地域によって駄菓子の味やスタイルも変わります。例えば…
- 四川省:とにかく辛い!花椒(ホアジャオ)入りスナックや唐辛子味の飴など。
- 広東省:甘めでフルーツ系。南国らしいマンゴーやライチ味が人気。
- 東北地方:発酵食品系や乾物スナックが豊富。
- 雲南省:キノコやハーブを使った珍スナックあり。


【体験談&駄菓子を買う時のコツ】
中国でお菓子を買う時の注意点として「量」があります。一般的に駄菓子を買う時は大袋入りになってしまいます。なのでスーパーなどの小分けで売られている場所に行って、量り売りをした方が色々な種類をたくさん購入できます。


どこで買える?~意外と身近な「中国駄菓子スポット」~
中国の駄菓子(小零食)は、実は観光客でも簡単に手に入れることができます。以下のような場所で、気軽に探してみましょう。
コンビニ
中国各地にある「全家(ファミリーマート)」「ローソン」「セブンイレブン」などの日系コンビニは、定番お菓子からちょっと珍しいローカル菓子まで幅広く取り扱っています。レジ横の棚やスナックコーナーを覗いてみると、意外な掘り出し物に出会えるかもしれません。
スーパー
「華潤萬家(チャイナリソース)」「永輝超市」「盒馬(フーマ)」などの大型スーパーでは、子ども向けのコーナーやレジ周りに駄菓子がずらりと並んでいます。箱買いもできるので、お土産用にも便利です。盒馬ではパッケージがかわいい新感覚お菓子も多く、SNS映え狙いの人にもおすすめ。

文具屋や雑貨店のレジ前
学校の近くにある文具屋や雑貨店では、子どもたちをターゲットにした駄菓子がレジ前で売られていることが多く、日本の昔の駄菓子屋を彷彿とさせる雰囲気があります。10元以下の小さなお菓子が豊富で、見ているだけでも楽しい場所です。
観光地のお土産屋
観光地の売店では、ご当地限定パッケージやレトロ風デザインの駄菓子を見かけることがあります。値段はやや高めでも、パッケージ重視の人にはぴったりです。

駅・空港の売店
駅や空港の売店でも、小袋サイズのローカルお菓子が並んでいることがあります。旅の最後にもうひとつ…というときにも手軽に買えて便利です。
中国駄菓子の楽しみ方
中国の駄菓子は、ただ食べるだけでなく、いろいろな楽しみ方ができます。
食べ比べしてみる
同じ種類でも、メーカーによって味や辛さ、食感が全然違うことも。例えば「辣条(ラー・ティァオ)」ひとつ取っても、しっとり系、カリカリ系、香辛料たっぷりのものまで様々。複数買って、どれが自分好みか試してみるのも楽しい体験です。

お土産に持って帰って、友達とシェア
日本ではあまり見かけないパッケージや味の駄菓子は、話のネタにもなります。ちょっとクセのある味もありますが、逆にそれが盛り上がるポイントに。食べられるチャレンジ系お土産としてもおすすめです。
日本の駄菓子と比較してみる
「中国の梅味=甘酸っぱい&しょっぱい」「日本のラムネ=甘くてシュワシュワ」など、それぞれの国の味覚文化が感じられます。パッケージデザインやネーミングの違いも面白いので、子どもと一緒に比べてみるのも◎。
SNS映えを狙ってパッケージ写真を撮る
カラフルで目を引くパッケージや、ユニークすぎるキャラクターはSNSでもウケる要素たっぷり。並べて撮るだけでも異国感が出せて、おしゃれな写真に。中国旅行のちょっと変わった思い出として、記録に残すのもおすすめです。
【体験談&インパクト強めのお菓子】
中国には日本のお菓子と比べると驚くお菓子がたくさんあります。中でも鳥の足に関しては私も中国に来た時、とても驚きました。名前を見ても、商品を見てもすぐに分かるもので初めて見た人はびっくりすると思います。中国に家族が来たときや新しい同僚をスーパーに連れるときは必ず紹介するお菓子です(笑)

日本人におすすめの駄菓子/ちょっと注意したい駄菓子
中国の駄菓子には、日本人でも食べやすくておいしいものがたくさんありますが、中には味のクセが強くて驚くようなものもあります。ここでは、先ほど上の見出しで書いたお菓子を中心に、個人的に思う日本人旅行者に特におすすめしたい駄菓子と、ちょっと注意が必要な駄菓子を紹介します。
■ 日本人の口に合いやすいおすすめ駄菓子
- 干脆面(ガンツイミェン)
袋を開けてそのまま食べるインスタントラーメン風スナック。パリパリした食感と香ばしい味付けがクセになります。日本のベビースターラーメンに似た味わいで、子どもにも人気。 - 果凍(グオドン/ゼリー)
小さなカップに入ったゼリーで、フルーツ味が定番。プルプル食感と甘みがあり、日本のフルーツゼリーとほぼ同じ感覚で食べられます。冷やして食べるとより美味。 - 话梅(ホワメイ/塩漬け梅)
甘じょっぱくて酸っぱい、干し梅のようなお菓子。クセはありますが、梅好きな人にはハマる味。お茶請けにもぴったりです。
■ 好みが分かれるかも?注意が必要な駄菓子
- 辣条(ラーティアオ)
小麦グルテンを唐辛子とスパイスで味付けしたピリ辛スナック。中国では子どもから大人まで人気がありますが、辛さと油っぽさに驚く人も。辛いものが苦手な人は要注意。 - 陳皮系(ちんぴけい)
干したミカンの皮を甘辛く味付けしたお菓子。独特の香りと渋みがあり、漢方っぽさを感じる味。体には良いとされますが、慣れないと少し食べにくいかもしれません。 - 漢方風味のお菓子
薬草のような香りがする飴やグミ、ゼリーなども存在します。体に良いとされるものが多いですが、日本人には独特すぎると感じることもあるので、まずは一口から試してみて。
■ 成分表示とアレルギーに注意!
中国語表記のみのものが多く、アレルギーのある方や成分が気になる方は注意が必要です。落花生、ゴマ、小麦、大豆などがよく使われており、知らずに口にすると危険なこともあるため、心配な場合は購入を控えるか、現地の人に確認してから買うのが安心です。
【体験談&漢方風味のお菓子】
私が出会った中で面白かった漢方風味のお菓子が「亀の甲羅が練り込まれたゼリー」でした。最初はコーヒーゼリーかと思いましたが、食べてみるとびっくり。味が全然違ったのでびっくりしました。見た目では分からないお菓子がたくさんあるので、お土産で買っていく場合は翻訳アプリなどで丁寧に見ながら選ぶと良いですよ!

まとめ(もっと詳しく)
中国の駄菓子は、見た目も味もとにかくバリエーション豊か。日本ではなかなか見かけないユニークなお菓子も多く、旅の中で出会う“ちょっとした冒険”のような楽しさがあります。
干脆面のようなスナック系から、懐かしさを感じるゼリー、クセになる梅系お菓子まで、幅広いラインナップが魅力。観光地やスーパー、コンビニなど、いろいろな場所で気軽に買えるのもうれしいポイントです。
また、お土産にしても会話のネタになりやすく、SNS映えも狙えるので、旅の思い出作りにもぴったり。もちろん、中には日本人にはちょっとクセが強すぎる味もあるので、最初はパッケージの見た目やレビューを参考にしながら選ぶと安心です。
「見て楽しい、食べて驚き!」が詰まった中国の駄菓子。旅先で見つけたら、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね!